日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成17年8月19日
  • 日本政策投資銀行

住信インベストメントが運営する成長支援ファンドへの出資について
~中堅・中小企業の成長・再生、非上場株式の流動化を促進~

  1. 日本政策投資銀行は、今般、住信インベストメント(株)(以下「当社」)が運営する「住信iハイブリッド型ベンチャー投資事業有限責任組合」との間で、投資契約を締結しました。
  2. 我が国のベンチャー市場では、2000年前後に数多く設立されたベンチャーキャピタル(VC)ファンドが大量に満期を迎える「2007年問題」が指摘されており、優れた技術力や将来性を有する企業の株式であっても、ファンド資金を回収するために処分せざるを得ないケースが今後増えるものと見込まれます。また、事業会社が投資した企業の株式についても、当初想定通りの事業シナジーが得られない等の投資側の事情により処分されてしまうケースが少なくない現状にあります。
  3. 当ファンドは、このようなVCや事業会社の保有株式の買取と成長資金の供給を組み合せつつ、抜本的な事業再構築を行うことも含め、企業ステージと状態に応じた適切なハンズオン支援を行い、成長軌道へ乗せていくというものです。プライベートエクイティ(PE)ファンド全体の中では、VCやバイアウトファンドが投資しにくいエアポケット的な領域をカバーする、新しいタイプのファンド(成長支援ファンド)と位置付けられます。当行としては、こうした取組みが、企業の成長や再生に加え、非上場株式の流動性向上(セカンダリーマーケットの発展)にも寄与し、ひいてはプライマリー市場を含めたPE市場の裾野の拡大及び活性化に資するものと考え、今般出資を行うこととしたものです。
  4. 当行は、今後も、このような、中堅・中小企業の成長や再生に資する新たな取組みに対し、引き続き資金支援、ノウハウ面でのサポート等も含め積極的に協力していく方針です。

【 案件の概要 】

◆ 住信インベストメント(株)の概要

・設立日 :平成12年3月
・所在地 :東京都千代田区丸の内1丁目4の4
・資本金 :3,500万円
・代表者 :水川篤彦

◆ 当ファンドの投資領域のイメージ

以上