日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成17年8月23日
  • 日本政策投資銀行

東ソー・スペシャリティマテリアル(株)に対し、
「新産業創出・活性化」制度融資を実施
~東北地域では初の適用~

  1. 日本政策投資銀行は、このたび東ソー・スペシャリティマテリアル株式会社 (社長:倉田伸二、山形県山形市)が行う電極用薄膜材料製造のための製造設備取得に対し、新産業創出・活性化制度による融資を実行しました。

    「新産業創出・活性化」制度は国の定める新産業創造戦略の重点7分野に取組む企業への融資制度であり、本制度を活用した融資は東北地域では初となります。

  2. 東ソー・スペシャリティマテリアル(株)は、平成6年12月に設立されたLCD等に用いられる電極用薄膜材料(スパッタリングターゲット)専門メーカーです。同社製品は、高度かつ独自の製法により製造されており、その品質は極めて信頼性が高く、拡大する液晶市場に対応し、米国、韓国、台湾の各工場を拠点にグローバル展開を図り、当該分野では世界有数の地位を築いております。
  3. 現在我が国では、新産業の創出・活性化等の観点から「新産業創造戦略」を策定し情報家電を含む合計7分野を重点分野に指定し、その取組みを支援しているところです。

    今般の融資は、上記重点7分野にあたる情報家電向け部材である同社製品を製造するにあたり、同社が新規・独自に開発し取得する機械設備のための資金を提供するものであり、重点7分野への取組を支援すると共に、同設備導入による生産性の向上並びに地域における技術水準の高度化が期待されるものです。

  4. 当行は、当該出融資を通じ独自性・高度性を有する先進的な技術を活用した事業を支援する方針であり、東北地域においても新産業創出・活性化に寄与してゆく考えです。