• News Release
• 平成17年11月1日
• 日本政策投資銀行

（株）くつろぎ宿に対し協調融資
－会津東山温泉三旅館の事業再生支援のためのファイナンス－

1. 日本政策投資銀行は、（株）東邦銀行及び（株）リサ・パートナーズとともに検討を進めてきた会津東山温泉の三旅館（（株）千代滝、（株）不動滝旅館及び（株）新滝）の一体同時再生支援策の一環として、今般、三旅館の事業を承継する（株）くつろぎ宿（社長：深田智之、福島県会津若松市）に対する（株）東邦銀行との協調融資を決定し、本日、契約を締結しました。
2. （株）くつろぎ宿は、（株）東邦銀行と（株）リサ・パートナーズが共同で組成した地域再生ファンドである「福島リバイタルファンド」100％出資の会社で、三旅館より会社分割の方式により事業を譲受し、旅館再生実績のある（株）リゾート・コンベンション企画への業務委託及び設備投資の実施等により三旅館の再生を目指します。
3. 本事業再生スキームは、①複数旅館の統合による経営資源の集中、②有力オペレーターの導入による抜本的経営改善、③協調融資金融機関による財務コベナンツの設定や福島リバイタルファンド及び協調融資金融機関による経営状況掌握・重要決定事項等協議のための経営協議会設置、等を骨子とする今後の地域事業再生のモデルとなるものです。
4. 本件協調融資は、上記事業再生スキームの中で実施されるものであり、東山温泉の中心部に位置する三旅館の事業再生を支援することにより、東山温泉の面的再生、ひいては、会津若松地区観光産業の基盤の維持・強化が図られることが期待されます。
5. （株）くつろぎ宿は、施設のリニューアルに加え、（株）リゾート・コンベンション企画のノウハウ提供を受けながら、サービス面の一層の充実を図り、顧客満足度を高めていく予定であり、日本政策投資銀行は、（株）東邦銀行及び（株）リサ・パートナーズとの連携・協力のもと、本件事業再生を支援・推進していくとともに、今後とも地域事業再生に協力していく所存です。