日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成17年12月8日
  • 日本政策投資銀行

「ふくい産力強化計画」に合致する事業として、
ウラセ株式会社(福井県鯖江市)に対し、地域再生推進に資する融資を実行
~日本政策投資銀行及び株式会社福井銀行による協調融資を実施~

  1. 日本政策投資銀行(総裁:小村武)及び株式会社福井銀行(頭取:市橋七郎)は、このたびウラセ株式会社(社長:藤江賢治、本社:福井県鯖江市)が行う「産業資材の生産設備高度化及び水資源の節水有効活用工事」に対して、福井県の「ふくい産力強化計画」及び福井銀行の「地域密着型金融推進計画」に基づく協調融資を実行致しました。
  2. 地域経済の活性化と地域雇用機会の創出その他地域の活力の再生を図るため、平成15年10月、国は地域再生本部を設置、地方公共団体が策定する地域再生計画を認定し、これに伴いさまざまな支援メニューを講じており、日本政策投資銀行の融資もその中に含まれています。平成16年度以降これまでに全国計840件の計画が認定を受けており、このうち福井県の「ふくい産力強化計画」は、平成16年12月8日に認定されたものです。
  3. 福井県は、平成16年5月、同県のモノづくり企業の競争力を強化するため、「産力戦略本部(本部長:知事)」を設置、産学官の共同研究や最先端技術開発を推進し、先端分野でのモノづくり強化、産力強化を推進しています。同県は、「産力戦略本部」を中心とした産力強化のさらなる推進を図るため、上記の地域再生計画を策定したものです。同計画においては、研究開発補助金等で取得した機械装置の転用などの支援措置に加えて、日本政策投資銀行の融資制度活用によるモノづくり企業(繊維、眼鏡、機械など)への支援も含まれています。本件は同計画に合致する事業に対する融資として2件目、地域再生計画に基づく事業に対する融資としては全国でも5件目となります。
  4. ウラセ株式会社は、業界で非常に評価の高いフォーマルウェア染色加工のほか、近年では電磁波シールド材や医療用素材など、長年に亘り培われた高度な独自染色技術を活かし、最先端分野にも積極的に進出しております。今回の同社の設備投資は、同社の独自技術を活かした生産設備高度化工事と水資源の節水有効活用工事であり、地域に集積した中核産業(繊維産業)の中から生まれた最先端技術を活かし、製品の生産性向上を図るものであり、福井県の産業競争力強化に資するもので、「ふくい産力強化計画」の趣旨に合致する事業であります。
  5. また、日本政策投資銀行及び株式会社福井銀行は、リレーションシップバンキング機能強化の一環として、平成16年2月に業務協力協定を締結しているほか、金融庁「地域密着型金融の機能強化の推進に関するアクションプログラム」に基づく福井銀行の「地域密着型金融推進計画」においても、地域再生推進のための両行の連携を位置付けております。本件は、同計画に基づく協調融資案件でもあります。
  6. 今後とも日本政策投資銀行及び株式会社福井銀行では、地域再生計画及び地域密着型金融推進計画に基づき、地域再生の推進に資する事業に対し、支援して参る所存です。

以上