日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成19年1月9日
  • 日本政策投資銀行

小林記録紙(株)に対し、「環境配慮型経営促進事業」に基づく
シンジケート・ローンを組成

  1. 日本政策投資銀行は、このたび「環境配慮型経営促進事業」の対象として小林記録紙株式会社(本社:愛知県刈谷市、以下「当社」)に対し、三菱東京UFJ銀行(アレンジャー兼エージェント)とシンジケート・ローンを組成しました。本件は、同制度の印刷業界への適用第1号となります。
  2. 「環境配慮型経営促進事業」とは、日本政策投資銀行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。
  3. 当社は、以前より、記録紙分野において初めて環境配慮型製品を開発し、2002年度に最初の環境報告書発行を行うなど、印刷業界でも先進的な取り組みを行ってきました。また、全ての生産拠点においてISO14001認証を取得するなど環境経営マネジメントシステムの基盤を構築しております。特に、全社ベースで中長期目標を立てて管理を行い、内部監査制度を設けて全従業員の環境意識向上に努めるなど地道な取り組みを行っている点は優れていると評価できます。排水処理設備で液中膜分離方式を採用するなど環境に配慮した工程を導入していること、環境に優しいインキを使用した製品の提供などによって有機溶剤の使用量削減を図っていることも注目されます。

    当社は来年創立70周年を迎え、今後はさらに環境パフォーマンス効率性改善に向けた具体策を強化していく方針です。

  4. 従来以上に環境へ配慮した企業経営が求められる中、今回のシンジケート・ローンを活用した「環境配慮型経営促進事業」への取り組みは、金融機関の「デット版SRI」に対する認識を広く普及させていく有効なツールと言えます。対象業種も、今回の印刷業を始めとする製造業から、小売業やリース業など非製造業へも一層の広がりをみせています。当行は今後とも、様々な企業の環境に配慮した取り組みを支援して参ります。

以上