日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成19年2月8日
  • 日本政策投資銀行

積水化学工業(株)に対し、環境格付に基づく融資を実施

  1. 日本政策投資銀行は、平成19年2月8日、「環境配慮型経営促進事業」の対象として、積水化学工業株式会社(本社:大阪府大阪市)を選定し、融資を実行いたしました。
  2. 環境配慮型経営促進事業は、当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。
  3. 積水化学工業株式会社は、日本初の射出成型事業により創業の一歩を踏み出し、そのモノづくりの技術を「人の暮らし、社会基盤を豊にする」分野で応用・発展させ、現在では、「住宅」「環境・ライフライン」「高機能プラスチックス」の3つのカンパニーを展開しています。加えて、環境中期ビジョン「環境トップランナープラン」を掲げ、自社のみならず社会全体の環境負荷低減に貢献していくことを宣言しています。

    同社は、かかる「環境トップランナープラン」のもと、国内グループ会社を加えた形で極めて高いレベルで環境経営を展開しています。中でも、厳格な評価基準をクリアーした環境貢献製品をユーザーに提供することで地球温暖化防止等を図っていること、資源有効利用高度化に向けて工場だけでなく住宅新築・リフォーム現場でもゼロエミッションを達成し、また老朽下水管を掘り起こさずに更正するSPR工法のような技術を広く提供していること、ステークホルダーとの対話を重視し、生活に役立つ環境情報を広く一般に提供するとともに、「積水化学自然塾」等の地域社会貢献活動を行っていることなど、ユーザーの安全性・快適性を踏まえつつ環境性能を向上させるモノづくりに意欲的に取り組んでいる点を当行は高く評価いたしました。

    結果、同社は「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を取得するとともに、今年度から新たに創設された特別表彰(最高ランク評価の中でも評価点200点を超える企業が受彰)を受けることになりました。

  4. 当行では、現在本制度について大手から中堅クラスに至るまで多様な企業の評価を実施しており、業種構成も、製造業のみならず、非製造業へも広がりをみせています。 今後も、様々な企業が環境配慮型経営を進められるよう支援していく所存です。

以上