日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成18年4月6日
  • 日本政策投資銀行

エルピーダメモリ(株)に対する200億円の融資を実施

日本政策投資銀行は、今般、エルピーダメモリ(株)に対し、世界最先端のDRAM生産設備の増強資金として、200億円の長期資金を融資しました(融資期間7年)。

エルピーダメモリ(株)は、NEC及び日立の折半出資により1999年に設立された、現在では国内で唯一のDRAM専業メーカーです。同社は坂本幸雄社長の下、DRAM世界シェア3位以内を目指し積極的な投資を行っています。

DRAM業界は、多額の設備投資が必要な上、シリコンサイクル等の影響で市況の変動が大きい等の特性があります。その中で同社は、相対的に安く価格変動の大きいPC向け汎用DRAMは海外のファンドリーに生産委託し、自社生産分は、平均単価が高く比較的需要が安定した携帯電話・デジタル家電・サーバー向け等の、いわゆるプレミアDRAMに注力する戦略を採っています。

当行は、同社の高い技術力、優れたビジネスモデルを評価した上で、同社の更なる成長が我が国半導体産業の国際競争力強化につながると判断し、今般の融資を実施するものです。

当行は、本件のような高い技術力を有した企業の支援を通じて、我が国エレクトロニクス産業の競争力強化を支援していく所存です。