日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成18年4月19日
  • 日本政策投資銀行

豊島区地域再生計画に合致する事業として、
特定非営利活動法人アートネットワーク・ジャパンに対し、
東京都内初の地域再生推進に資する融資を決定
~ 当行初のNPO法人に対する融資 ~

  1. 日本政策投資銀行(総裁:小村武)は、このたび特定非営利活動法人アートネットワーク・ジャパン(理事長:市村作知雄)が行う、廃校となった中学校における旧体育館の劇場化工事に対し、東京都豊島区の『文化芸術創造都市の形成「としまアートキャンバス」計画』に基づく事業として融資を決定致しました。
  2. 地域経済の活性化と地域雇用機会の創出その他地域の活力の再生を図るため、平成15年10月、国は地域再生本部を設置、地方公共団体が策定する地域再生計画を認定し、これに伴いさまざまな支援メニューを講じており、日本政策投資銀行の融資もその中に含まれています。現在の認定地域再生計画の数は、全国計974件(地域再生法施行後に認定を受けたもの696件)、このうち豊島区の上記計画は、平成16年12月8日に認定、地域再生法施行後、同法に基づき平成17年7月19日に認定され、翌年3月31日には日本政策投資銀行の支援措置が追加されています。
  3. 豊島区は、区内に点在する映画・映像をはじめ演劇、音楽等の文化資源を再評価・編集し、新たな創造活動へ結びつける文化クラスターを形成するため、上記の計画を策定しました。同計画では、文化芸術を基盤とした地域コミュニティの再生を図るべく、演劇等の稽古場や地域の各種文化交流イベントの場として廃校校舎の活用が掲げられています。旧豊島区立朝日中学校の教室や体育館を活用し、劇団等に賃貸する「にしすがも創造舎」事業は、同計画の中核事業に位置付けられるものです。
  4. 特定非営利活動法人アートネットワーク・ジャパンは、毎年国内外の劇団等を招聘して開催される東京国際芸術祭の実行委員会を主催するNPO法人です(平成12年3月に認証取得)。現在は、同芸術祭の運営に加え、「にしすがも創造舎」の管理・運営等を行っております。
  5. 本件は、文化芸術の創造・交流拠点である「にしすがも創造舎」について、稽古場としてのみならず、集客力・安全性等の観点から劇場としての用途にも一層適した施設とすべく、旧体育館の工事を行うことで、文化芸術の発信機能を持たせるものです。本件は、豊島区の地域再生計画に合致する事業であり、同区も新たな金融支援策の創設等、様々な支援策を講じています。また、日本政策投資銀行にとって、東京都内初の地域再生計画に基づく事業に対する融資であり、当行初のNPO法人に対する融資でもあります。
  6. 今後とも日本政策投資銀行では、地域再生計画に基づき、地域再生の推進に資する事業に対し、その貢献度と伴に融資適格性も踏まえつつ支援して参る所存です。

以上