日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成18年5月9日
  • 日本政策投資銀行

(株)日貿信債権回収サービスに対するシンジケート・ローンを組成

  1. 日本政策投資銀行(アレンジャー)は、このたびあおぞら銀行(共同アレンジャー兼エージェント)と協調して『債権管理回収業に関する特別措置法』に基づくサービサーである(株)日貿信債権回収サービス(以下、「当社」)に対するシンジケート・ローンを組成しました。本シンジケート・ローンには、日本政策投資銀行の他、あおぞら銀行、損害保険ジャパン及びみずほ信託銀行も参加し、総額10億円の契約となりました。
  2. 当社は、親会社である(株)日貿信が蓄積した債権回収ノウハウを基盤に、事業性資金を中心とした延滞債権や償却債権等の不良債権を金融機関等から買取り、その管理回収を図ることを主業務のひとつとしております。当社は、回収の過程において中小企業や個人事業主の負う過剰債務を圧縮することにより企業もしくはその事業の再生を促す機能を担っていることに加え、適正価格での買取と独自の回収ノウハウにより比較的高い収益率を実現しております。
  3. 本シンジケート・ローンは、当社が金融機関等より買い取った債権を、当社創業以来の回収パフォーマンスに係る蓄積データをベースに時価評価し、その価値を一定水準以上に保つことをコベナンツ(融資契約における借入人の誓約事項)として規定するボロイングベースファイナンスの手法を取り入れたシンジケート・ローンとなります。今後、さらに同様の手法を発展させていくことで、幅広いファイナンススキームの構築が可能となることが期待されます。
  4. 日本政策投資銀行は、こうしたシンジケート・ローンのアレンジを通じて、事業再生に取り組んでいる事業者に対し、積極的に資金調達サポートを行っていく方針です。