日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成18年6月9日
  • 日本政策投資銀行

首都圏共通ICカード乗車券「PASMO」の開発資金を
プロジェクトファイナンス方式により融資

  1. 日本政策投資銀行は、この度、株式会社パスモ(以下「パスモ」)に対し、首都圏共通ICカード乗車券「PASMO」の開発資金のためにプロジェクトファイナンス方式により融資をとりまとめました(総額165億円)。日本政策投資銀行は、三菱東京UFJ銀行、みずほコーポレート銀行、三井住友銀行、中央三井信託銀行及び住友信託銀行と連携し融資を実行して参ります。
  2. パスモは、2004年2月に首都圏の公営・民間鉄道事業者及びバス事業者の共同出資により設立され、現在、共通ICカード乗車券「PASMO」の2007年3月からの発行・運営開始に向けてシステムの開発等に鋭意取り組んでいます。また、ICカード乗車券「Suica」を発行・運営する東日本旅客鉄道(株)、東京モノレール(株)、東京臨海高速鉄道(株)との間でICカードの相互利用サービスを行なう予定であり、2007年3月からは首都圏のJR・公民鉄をはじめ路線バスなどに、PASMOまたはSuicaいずれかのICカード乗車券1枚で乗車することが可能になります。
  3. パスモと日本政策投資銀行は、三菱東京UFJ銀行などの金融機関とともに、約1年間にわたって検討・協議を重ね、100近くの公営・民間鉄道事業者及びバス事業者が合理的かつ公平に費用を負担しながらICカード事業を安定的に継続させ、パスモが必要十分な開発資金を調達できる仕組みを構築いたしました。パスモは、今回のプロジェクトファイナンスによる開発資金の調達の実現により、2007年3月からのICカード乗車券発行・運営開始に向けてさらに一歩近づくことになります。
  4. 日本政策投資銀行は、資金供給やプロジェクト形成支援等の機能を活かして、今後とも都市圏の交通利用者の利便性が向上する事業に積極的に協力して参ります。

事業スキーム図

事業スキーム図