- News Release
- 成18年7月3日
三井観光開発(株)に対しシニア~メザニンに亘る
包括的なファイナンスを組成・実施
- 日本政策投資銀行(総裁:小村武)は、このたび三井観光開発(株)(本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉村仁)に対し、総額369億円のシンジケート・ローン(アレンジャー:日本政策投資銀行及び三井住友銀行)を組成・実行し、また10億円のメザニン・ファイナンス(優先株式)を実施致しました。
- 三井観光開発(株)は、①シティホテル事業(札幌グランドホテル、札幌パークホテル)、②ビジネスホテル事業(三井アーバンホテル<全国9カ所>)、③リゾート事業(鴨川シーワールド<水族館・ホテル>、白良荘グランドホテル<南紀白浜>、ハイウェイレストラン)などの観光事業を総合的に展開し、高いブランド力を有しています。しかし、近年は、旧親会社(北海道炭礦汽船(株))破綻に伴う資金負担から設備投資抑制を強いられ、設備老朽化などから業績が悪化していました。現在では新スポンサーとなった大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツ(株)(以下、「大和証券 SMBCPI」)主導のもと、新たに迎えられた吉村仁社長のリーダーシップにより、スポンサー出資金を活用した戦略投資や合理化策などの事業再構築計画に取り組んでいます。
- 日本政策投資銀行は、①大和証券SMBCPIによるガバナンス・吉村社長の経営手腕、②当社事業のブランド力と今般の戦略投資の効果、などを評価し、金融取引安定化と財務体質の強化を目的として、シニア(シンジケート・ローン)~メザニンに亘るファイナンスを包括的(パッケージ)に捉え、ファイナンスを組成・実施しました。斯かる金融面の下支えも加わり、三井観光開発(株)の事業再構築計画の実現性は、より確かなものとなることが見込まれます。
- 本件取組みのなかでメザニン・ファイナンスは、我が国金融界でマーケットの厚みが増しつつあるシニアローン(シンジケート・ローン)と資本(エクイティ)との中間に位置付けられ、対象企業のバランスシート調整や資金調達など多様なニーズに対応しうる金融手法であるものの、未だ資金の出し手は限定的な状況です。
- 日本政策投資銀行は、企業の事業再構築において、負債・資本の最適化に必要な処方箋(ソリューション)を提供するべく、本件のように新金融手法も含めた包括的なファイナンスによる支援に、今後も積極的に取り組む方針であります。
~三井観光開発株式会社 会社概要~
社名 | 三井観光開発株式会社 | ||||||||||||
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所在地 | 東京都中央区新川一丁目26番9号 | ||||||||||||
代表者 | 代表取締役社長 吉村 仁 | ||||||||||||
設立 | 昭和33年8月27日 | ||||||||||||
資本金 | 35億5百万円 | ||||||||||||
筆頭株主 | 大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツ(株) | ||||||||||||
事業所 |
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以上