日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成18年7月27日
  • 日本政策投資銀行

北都銀行と連携し、秋田県における技術指向型企業のM&Aを支援
-石川島播磨重工業(株)の秋田県進出を支援-

  1. 日本政策投資銀行は、株式会社北都銀行と連携して、石川島播磨重工業株式会社(IHI)が新たに秋田県に設立した子会社「技研テクノロジー株式会社」による秋田県内電子機器関連事業者の買収(M&A)を支援しました。
  2. 譲渡対象となった鈴木技研工業株式会社及び同社の製造子会社である技研メカニクス株式会社(以下「鈴木技研等」)は、秋田県由利本荘市において半導体や液晶装置メーカー向けに真空装置・精密機械の製造を行う企業で、高い技術力評価を受けています。今般、事業基盤の更なる発展のために、大手企業のスポンサー参画を希望していました。

    一方、IHIは、イオン注入装置などの電子機器事業分野の拡大を目指しており、鈴木技研の事業基盤の継承に対し電子機器事業の成長、競争力強化を図る観点から戦略的に取り組んだものです。

  3. 日本政策投資銀行では、事業再構築や地域経済活性化等といった政策課題の解決のためM&Aに取り組んでおり、今般、鈴木技研等の取引金融機関である北都銀行からの要請を受け、同行と連携しながら鈴木技研等のスポンサー開拓を進め、IHIとのマッチングや事業譲渡にあたっての条件調整などを通じて、今回のM&A案件成立に向けた支援を行ってきました。
  4. 今般、IHIでは地元企業として技研テクノロジー(株)を新たに設立し、鈴木技研等の有していた良質な従業員や顧客等の事業基盤を継続すると共に、IHIから一部事業の移管を受けることなどにより秋田県における活動規模を拡大していく計画であり、地域経済にとって大きな効果が期待されます。
  5. 日本政策投資銀行では、今後も地域金融機関と連携して、我が国企業の競争力強化、地域経済の活性化に寄与するM&A案件について支援を行ってきたいと考えています。

(参考)

《案件概要》

《案件成立の背景および意義(概念図)》

《会社概要》

○ 技研テクノロジー(株)
〔本 社〕 秋田県由利本荘市石脇字山ノ神11-904
〔代表者〕 久保山修一
〔資本金〕 5,000万円(IHIの100%出資)
〔従業員〕 46名
○ 鈴木技研工業(株)
〔本 社〕 秋田県由利本荘市
〔代表者〕 鈴木理一
〔資本金〕 1,200万円
〔従業員〕 7名(事業譲渡に伴い技研テクノロジーへ移籍)
○ 技研メカニクス(株)
〔本 社〕 秋田県由利本荘市
〔代表者〕 鈴木理一
〔資本金〕 1,000万円
〔従業員〕 37名(事業譲渡に伴い技研テクノロジーへ移籍)