日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成18年12月12日
  • 日本政策投資銀行

越前「産業の森づくり」プランに合致する事業の第一号案件として、
(株)ふじや食品(越前市)に対し、地域再生計画に基づく融資の実行を決定
~日本政策投資銀行及び(株)北陸銀行による協調融資~

  1. 日本政策投資銀行(総裁:小村武)及び株式会社北陸銀行(頭取:高木繁雄)は、このたび株式会社ふじや食品(社長:白崎弘康、本社:福井県越前市)が行う「チルド食品製造設備増強等工事」に対して、福井県越前市の地域再生計画『越前「産業の森づくり」プラン』に基づく融資の実行を決定致しました。
  2. 地域経済の活性化と地域雇用機会の創出その他地域の活力の再生を図るため、平成15年10月、国は地域再生本部を設置、地方公共団体が策定する地域再生計画を認定し、これに伴いさまざまな支援メニューを講じており、日本政策投資銀行の融資等の支援措置もその中に含まれています。現在の認定地域再生計画数(地域再生法施行後)は全国計802件、このうち福井県越前市の『越前「産業の森づくり」プラン』は、平成18年7月3日に認定されたものです。
  3. 福井県越前市は、繊維、越前刃物等の地場産業に加えて、先端技術を駆使した電子部品産業等の県内有数の製造品出荷額を誇る工業都市である一方、数社の大企業に偏った産業構造となっており、既存産業・企業の技術力等向上によるモノづくり企業の活性化や企業誘致の推進等を通じて、裾野産業の厚みのある産業構造に転換すべく、上記の地域再生計画を策定しました。同計画においては、同市内の既存産業・地場企業の自立化や新規産業・企業の創業及び参入等につき、日本政策投資銀行の支援措置が盛り込まれており、本件は、同計画に基づく融資の第一号案件であります。
  4. 株式会社ふじや食品は、昭和46年に設立された地場のチルド食品メーカーであり、同社主力製品である玉子どうふや茶碗蒸し等は業界トップシェアを誇っております。今回の設備投資は、同社武生工場(越前市)において、顧客の多様化した趣向や「食の安心・安全」ニーズへの対応を企図した新製品関連設備の導入を始めとするチルド食品製造設備増強等を通じて事業基盤の強化拡張を図ろうとするものであり、同市内産業の自立、一層の活性化に資する点において、同計画の趣旨に合致するものです。
  5. また、日本政策投資銀行と北陸銀行は、リレーションシップバンキング機能強化の一環として、平成12年12月に業務協力協定を締結しているほか、金融庁「地域密着型金融の機能強化の推進に関するアクションプログラム」に基づく北陸銀行の「地域密着型金融推進計画」においても、地方公共団体が推進する地域活性化施策への支援を位置付けており、本件は、同趣旨に基づく協調融資案件でもあります。
  6. 今後とも日本政策投資銀行及び北陸銀行は、地域再生計画に基づき、地域再生の推進に資する事業に対し、ご協力して参ります。

以上