日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成18年12月28日
  • 日本政策投資銀行

(株)石橋石油に対し、和歌山県内事業者初の環境格付に基づく融資を実施

  1. 日本政策投資銀行は、このたび「環境配慮型経営促進事業」の対象として、和歌山県内事業者としては初めて、株式会社石橋石油(本社:和歌山県日高郡印南町)を選定し、融資を実行いたしました。なお、今回の融資は、「地域密着型金融の機能強化」として株式会社紀陽銀行と協調して実施しています。

    また、当行は、新しい金融手法として、集合動産を担保にして融資を実行いたしました。

  2. 環境配慮型経営促進事業は、当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。
  3. 今回の評価対象となった(株)石橋石油は、和歌山県を本拠とするガソリンスタンド事業者で、環境経営マネジメントシステム基盤を早くから構築するなどなど環境経営に関する独自の哲学を有しております。法定要件よりも厳しいタンク漏洩検査や自主基準による環境に優しいガソリンの購入及び成分情報の顧客提供のみならず、廃植物油リサイクル燃料開発や太陽光発電システム設置など、次世代エネルギーに対する取り組みを行っていること等が高く評価されました。
  4. また、当行の融資については、従来型担保に依存しない新しい金融手法を活用し、同社が保有するガソリン等の集合動産を評価することで、担保権の設定を行いました。
  5. 当行は、今後も、株式会社紀陽銀行と協調しつつ、環境格付や集合動産担保といった先進的な金融手法を活用し、地域経済の活性化を支援していく方針です。

以上