日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成20年3月11日
  • 日本政策投資銀行

中央化学(株)に対し、環境格付に基づく融資を実施

  1. 日本政策投資銀行は、平成20年3月11日、「環境配慮型経営促進事業」の対象として、食品トレーメーカーの中央化学株式会社(本社:埼玉県鴻巣市)を選定し、融資を実施しました。本件は、埼玉県内の事業者に対する初の適用となります。
  2. 環境配慮型経営促進事業は、当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。
  3. 今回の評価対象となった中央化学株式会社は、昭和54年より使用済み食品トレーの回収に着手するなど早くから環境配慮経営を実践してきました。昭和62年からは石油資源の有効利用のために天然鉱石を充填したプラスチック食品容器等環境配慮型製品の開発に着手し、並行して使用済み食品トレーの自主的な回収・リサイクルも行ってきました。なかでも、植物由来のポリ乳酸を原料としたバイオプラスチック容器(商標名:Biocs)の開発力、Biocs普及に向けスーパー・生協などと緊密に連携している点、使用済み発泡スチロールからバージン材と同等のリサイクル材料に再生するモノマー還元技術の実用化に向けた取り組みを、当行は高く評価しました。この他、埼玉県の「彩の国エコアップ宣言」制度に基づき、CO2排出量原単位削減などの環境負荷低減を推し進めている点も同社の特徴です。結果、同社は「環境への配慮に対する取組が先進的」という格付を取得いたしました。
  4. 当行では、現在本制度について大手から中堅クラスに至るまで多様な企業の評価を実施しています。地球温暖化対策が世界共通の懸案事項になっている現状を踏まえ、今後も環境配慮型経営の適切な評価を通じて地球温暖化の防止に努めて参ります。

以上