日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成20年4月4日
  • 日本政策投資銀行

保証を用いて(株)トーシンの私募債発行を支援
~携帯電話販売業界初~

  1. 日本政策投資銀行(本社:東京都千代田区、総裁:室伏稔)は、株式会社トーシン(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:石田信文、ヘラクレス上場)の私募債発行に関して、保証による支援スキームを実行しました。本件は、株式会社トーシンが発行した第3回無担保社債(金額5億円、期間5年)に対して、日本政策投資銀行が保証を付した上で発行したものです。
  2. 株式会社トーシンは、主力事業の一つとして東海4県(愛知県、静岡県、岐阜県、三重県)や東京都・長野県を中心に、au・ソフトバンクの専売店(キャリアショップ)等を展開する携帯電話販売代理店業者であり、平成12年10月に大阪証券取引所ナスダックジャパン市場(現ヘラクレス)に上場を果たした地場成長企業です。同社は、平成18年10月のMNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティー=携帯番号継続利用制度)導入に伴う新規出店等により、近年、業績を拡大させており、今後も長野県など東海周辺地域において新規出店を進めていく計画です。今回は、新規出店に伴う増加運転資金の調達を行うため、5年債を起債致しました。
  3. 当行は、地域に拠点を置く有力企業である株式会社トーシンの事業基盤拡大が地域経済に好影響を与えることから、私募債の社債事務取扱者及び総額引受人である三菱東京UFJ銀行と協調しながら今回のスキームを組成し、本社債への保証の付与を決定しました。
  4. 本件は、当行の保証による信用補完を活用した私募債市場の育成に資するものであり、携帯電話販売業界において、当行保証付私募債スキームを適用した全国初の案件となります。また、当行では、東海地区において、平成18年より三菱東京UFJ銀行と協調して地場企業の私募債発行を支援しており、本件はその第5号案件(平成20年第1号案件)となります。
  5. 日本政策投資銀行では、今後とも、地域における市場型間接金融の支援を進めていくと共に、地域に拠点を置く成長企業の支援を行っていく所存です。

以上