日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成20年4月16日
  • 日本政策投資銀行

(株)第一紙行に対するEXITファイナンスについて
~南都銀行、みずほ銀行とシンジケート・ローンを組成~

  1. 日本政策投資銀行(アレンジャー)、南都銀行(コ・アレンジャー兼エージェント)、みずほ銀行は、(株)第一紙行(以下、第一紙行)に対して総額6億円のシンジケート・ローンを実行しました。本シンジケート・ローンは、第一紙行の再生債務の早期返済資金を調達するために組成されたものです(EXITファイナンス)。
  2. 第一紙行は、昭和24年に京都で設立、主に流通業界向けのチラシ・パンフレット、紙工品などの企画・制作業務を展開しています。H13/9に主要販売先破綻の影響を受けて民事再生手続申立を行いましたが、その後、債権者による債権放棄等の支援の下、リストラ策等を着実に実行し、H17/8の手続終結の決定以降、計画通りに再生債務の返済を継続し、順調に再生の歩みを進めて参りました。

    (*)なお、第一紙行に対しては、再生計画策定中のH14/1に、運転資金確保のため日本政策投資銀行及び第一勧業銀行(当時)によるDIPファイナンスを実行しております(H15/1完済)。

    http://www.dbj.go.jp/japanese/release/rel2002/0110.html

  3. 本件シンジケート・ローンは、日本政策投資銀行、南都銀行及びみずほ銀行の3行が協調して実行したものであり、銀行団としては主として以下の点を評価して融資を決定しました。
    • 長年にわたる業歴を背景に、紙工品の企画立案・デザイン等に優れたノウハウを有していること
    • 上記ノウハウをベースに、顧客との長期・安定的な取引関係を構築していること
    • 近年の業況は安定しており、財政状態も着実に改善していること
  4. 本件シンジケート・ローンの資金により、第一紙行は残る再生債務を全額前倒し返済致しました。当初計画していた平成24年6月の再生債務完済より約4年早く返済を終えることとなり、一層の信用力向上や機動的な資金調達等が可能となる見込みであり、事業基盤の維持・強化が期待されます。
  5. 日本政策投資銀行、南都銀行及びみずほ銀行では、今後も積極的に企業支援・事業再生に取り組み、関西地域経済の発展に貢献して参ります。

以上