日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成20年7月31日
  • 日本政策投資銀行

福島県企業立地活性化促進戦略に合致する事業として、
東北ニプロ製薬(株) に対し、地域再生計画に基づく融資を実施

  1. 日本政策投資銀行(総裁:室伏稔)は、東北ニプロ製薬株式会社(本社:福島県岩瀬郡鏡石町、取締役社長:久保木政博)が行う福島県岩瀬郡鏡石町における新固形剤棟新設工事に対し、「福島県企業立地活性化促進戦略」に合致する事業として、同地域再生計画に基づく融資を実行しました。
  2. 地域経済の活性化と地域雇用機会の創出その他地域の活力の再生を図るため、平成15年10月、国は地域再生本部を設置、地方公共団体が策定する地域再生計画を認定し、これに伴いさまざまな支援措置を講じており、当行の出融資及びアドバイスもその中に含まれています。
    現在の認定地域再生計画数(地域再生法施行後)は全国計1,063件、このうち「福島県企業立地活性化促進戦略」は平成19年11月22日に認定されたものです。
  3. 福島県は、地域の強みを生かした戦略的で特色ある企業誘致の促進及び産業集積、県内産業を担う人材の育成確保等を柱に据え、県産業全体の育成を図るべく上記計画を策定しました。企業立地促進を核とした産業活性化の推進に取り組み、多様性と創造性にあふれた活力ある県づくりを計画の目標としています。
    同計画においては、戦略的企業誘致及び産業集積促進のため、重点誘致対象が定められており、また、県内への新規立地事業者の投資や既存立地企業の継続的な事業展開に伴う投資及び再投資等に対する当行の支援措置が同計画に盛り込まれています。
    本件は同計画に合致する事業に対する融資第2号案件となります。
  4. 東北ニプロ製薬株式会社は、ニプログループの医薬品製造会社として、固形剤及び軟膏剤を中心とした受託製造事業を展開し、高品質の医薬品を提供しております。ニプログループは、世界でも高シェアを誇るダイアライザー(人工腎臓透析器)をはじめ、各種高機能製品群を柱とする医療機器事業を国内外において展開するとともに、国内最大の医薬品製造受託企業グループとして、海外市場への展開も視野に入れ、製造基盤の大幅拡大に取り組んでいるところです。
  5. 本件新固形剤棟新設工事は、今後拡大が予想される医薬品製造受託市場における国内最大級の経口剤新工場として、福島県岩瀬郡鏡石町において生産拠点を設けんとするものであり、同社グループの事業基盤を強化するとともに、地域振興及び雇用創出に資するものです。今後も福島県の重点産業の一層の活性化を支援するとともに、地域再生計画に基づき、地域再生の推進に資する事業に対してご協力していく所存です。

以上