日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成20年8月12日
  • 日本政策投資銀行

福島県企業立地活性化促進戦略に合致する事業として、
常磐興産(株) に対し、地域再生計画に基づく優先出資を決定~東北で初~

  1. 日本政策投資銀行(総裁:室伏稔)は、常磐興産株式会社(本社:福島県いわき市、取締役社長:斎藤一彦、東証一部上場)に対し、当社が福島県いわき市において運営するスパリゾートハワイアンズ事業が「福島県企業立地活性化促進戦略」に合致することから、同地域再生計画に基づく優先出資(7億円)を決定し、当社と株式投資契約を締結致しました。
  2. 地域経済の活性化と地域雇用機会の創出その他地域の活力の再生を図るため、平成15年10月、国は地域再生本部を設置、地方公共団体が策定する地域再生計画を認定し、これに伴いさまざまな支援措置を講じており、当行の出融資及びアドバイスもその中に含まれています。
    現在の認定地域再生計画数(地域再生法施行後)は全国計1,063件、このうち「福島県企業立地活性化促進戦略」は平成19年11月22日に認定されたものです。
  3. 福島県は、地域の強みを生かした戦略的で特色ある企業誘致の促進及び産業集積、県内産業を担う人材の育成確保等を柱に据え、県産業全体の育成を図るべく上記計画を策定しました。企業立地促進を核とした産業活性化の推進に取り組み、多様性と創造性にあふれた活力ある県づくりを計画の目標としています。
    同計画においては、戦略的企業誘致及び産業集積促進のため、重点誘致対象が定められており、また、県内への新規立地事業者の投資や既存立地企業の継続的な事業展開に伴う投資及び再投資等に対する当行の支援措置が同計画に盛り込まれています。
    本件は同計画に合致する事業に対する出資第1号案件であり、東北地方および福島県における地域再生計画に基づく出資としても初めてとなります。
  4. 常磐興産株式会社は、福島県いわき市において「スパリゾートハワイアンズ」を運営する国内大手の観光事業者です。スパリゾートハワイアンズは豊富な温泉を活かしたテーマパークで、その多様な魅力から3世代に及ぶ多くのファンをリピーターとして獲得し、平成19年度には開業以来過去最高の161万人の入場者を記録するなど、福島県の観光拠点となっています。
  5. 今回の優先出資は、スパリゾートハワイアンズの更なる魅力向上のために今後実施予定のホテル新設等設備投資に備えて、自己資本の充実により当社の財務体質を強化し今後の継続的な事業展開を支援するもので、県内観光産業の活性化に寄与し、地域振興及び雇用創出にも資するものです。当行は、今後も優先株を始めとするメザニンファイナンスへの取り組みを積極化することで、地域経済の発展に資する企業のニーズに的確かつ迅速に対応し、今後も福島県の重点産業の一層の活性化を支援するとともに、地域再生計画に基づき、地域再生の推進に資する事業に対してご協力していく所存です。

以上