日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成20年8月29日
  • 日本政策投資銀行

サラヤ(株)に対し、環境格付に基づく融資を実施

  1. 日本政策投資銀行は、平成20年8月29日、「環境配慮型経営促進事業」の対象としてサラヤ株式会社(本社:大阪府大阪市)を選定し、融資を実行しました。
  2. 環境配慮型経営促進事業とは、当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。
  3. サラヤ株式会社は、1971年に販売を始めたヤシノミ洗剤を代表格として、「衛生・環境・健康」の向上に貢献する商品の開発・販売を積極的に推進しています。なかでも、石鹸・洗剤の主原料であるパーム核油の持続可能な調達に向け、環境団体などのステークホルダーと共同して生物多様性に配慮した原料調達を積極的に押し進めている点が同社の最大の特徴です。
  4. 同社はここ数年、「ボルネオ保全トラスト」の設立、「ボルネオ保全寄付金付商品」の発売、と環境面での取り組みを年々深化させており、本年5月には国連の生物多様性条約に賛同する「ビジネスと生物多様性イニシアティブ・リーダーシップ宣言」にも署名しています。当行はこれら一連の取り組みを高く評価し、同社に対して「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を付与致しました。
  5. 当行では、現在本制度について大手から中堅クラスに至るまで多様な企業の評価を実施しています。業種構成も、本件に代表される素材型の製造業を始め、小売業やリース業などの非製造業へも広がりをみせています。今後も、多様な業種特性を踏まえて、適切な環境配慮型経営の評価に努めて参ります。

以上