DIALOGUE職員対談

支店業務職×総合職対談
DBJでは、投融資などを通じたお客様の支援にあたって、総合職と業務職がタッグを組んで業務を進めています。それは全国各地にある支店においても同様です。福岡に拠点を構え、九州北部の5県を管轄する九州支店で活躍する入行6年目の業務職と、入行4年目の若手総合職の対談を通して、支店のリアルな様子をご紹介します。
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河野 みのり

九州支店 業務課
(業務職)
2019年入行。文学部卒。大分県出身で、九州で転勤なくキャリアを積むことができる業務職を志望。九州支店の業務課に所属し、投融資に関わるミドルバック業務全般を担当。

松村 豪也

九州支店 業務課
(総合職)
2021年入行。経済学部卒。入行後、アセットファイナンス部に配属となり、不動産向けの投融資業務に従事。2023年4月に九州支店へ異動し、取引先企業へのファイナンスの提案や審査を担う。

お客様への投融資を
実行するには
総合職と業務職の連携が
必要不可欠

河野
九州支店には総合職の方がローテーションで定期的に異動されてくるのですが、松村くんは入行3年目の時に本店からいらっしゃいましたよね。九州の印象はどうですか?
松村
私は九州にまったく地縁がありませんでしたが、暮らしてみると本当に温かい人が多いですね。九州支店の雰囲気もそう。30名ほどの組織ですが、とてもアットホームで伸び伸びと仕事をさせてもらっています。河野さんも九州のご出身とのことで、赴任した初日からフレンドリーに接してくださり、支店の業務やお客様についていろいろと教えていただいて、おかげですぐに馴染めました。
河野
それまで九州支店の総合職は私よりもキャリアが上の方々ばかりで、松村くんが初めての総合職の後輩でした。私としては、見知らぬ土地に来て不安でしょうから、きちんとサポートしてあげなければという想いでしたが、松村くんは本当にしっかりとされていて、頼りがいのある方が仲間になってくれたと心強かったです。
松村
実は、私は九州支店に異動するまで不動産を対象としたファイナンスを手がけていて、企業のお客様への投融資に携わるのは初めてだったんです。しかも、河野さんの後輩で当時2年目の支店業務職の方と主にペアを組むことになり、先輩方のサポートもいただきながら、未熟な若手同士で協力して懸命に案件に取り組んでお互いに成長してきた感じですね。
河野
そう、この仕事は総合職と業務職の連携が大切だよね。案件が発生すると、まず両者で実行までのスケジュールを話し合い、必要なプロセスを確認して共有をするんです。そして、総合職がお客様との折衝などフロント業務を担い、業務職はプロジェクトを進めるための業務プロセス・オペレーションを管轄するミドルバック業務を担うことが多いです。具体的には、スケジュールを意識しながら、行内で決裁を取るための作業や、契約書などの作成などを担当しています。タスクに抜け漏れがないよう、お互いにカバーし合って案件を進めていきますが、後輩の彼女は「松村さんと組むと案件を進めやすい」とよく言っているよ。
松村
それはありがたいですね。私が心がけているのは、最初にスケジュールを立ててタスクを整理した段階で、どちらが何を担当するのかしっかり決めておくこと。そうして案件をできるだけスムーズに進めるように努めています。行内での手続きを終えて滞りなく案件を実行するためには、お客様のどんな情報が必要なのかなど、行内のルールに詳しい業務職の皆さんに、至らないところを助けていただいています。
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業務職として
DBJで前例のない案件を担当
それを成し遂げ、
大きな達成感を得た

河野
私が入行した頃と比べると、九州支店で扱う案件はどんどん高度になっていますね。
松村
福岡では都市再開発や再生可能エネルギー関連の大規模なプロジェクトが進められています。熊本では世間で注目を集める半導体工場が建設中で、それに伴って地域も活性化している。こうした動きを金融で支えていくのはとてもやりがいがあります。河野さんも以前、大型のプロジェクトファイナンスの案件を手がけられたと伺いました。
河野
そうだね。北九州市の響灘沖に大規模な洋上風力発電施設を建設するプロジェクトが地域の企業によって立ち上げられ、その資金を供給するためのプロジェクトファイナンスの組成にDBJが関わることになりました。九州支店が案件を担うことになり、私が業務職として携わることに。実は、DBJでは取り組んだことのない金融手法を交えた案件で、行内に知見がなかったんです。
松村
前例のない案件だったんですね。河野さんもご苦労されたのではないでしょうか。
河野
この案件では、担当の総合職の方が、このプロジェクトファイナンスを協業して実行していく行外の関係者と調整しつつ、私は行内の手続きを進めるにあたって本店とも連携しながら確認し、様々な方からアドバイスをいただきながら自分なりに対応策を立案していきました。ペアの総合職にも主体的に働きかけたり、お互いに気がつかない観点を共有し合ったりしながら、案件遂行に邁進。本当に多くの方々の力をお借りしましたし、懸命に取り組んだ甲斐もあって無事にプロジェクトファイナンスを組成できた時は、とても大きな達成感がありました。
松村
この仕事は、やはりチームで力を発揮することが大切ですよね。私も業務職の方と二人三脚で案件を完遂し、達成感を分かち合えた時は大いにやりがいを覚えます。お互いに対等な関係で柔軟に役割を分担して進める風土もチームワークの秘訣だと思います。
河野
難しい案件を成し遂げたことで、支店内に新たな知見も蓄えられたと思いますし、そこに自分が貢献できたことは本当に嬉しかったですね。また、本店の方々ともネットワークを築けたことで、案件を進めるうえで何か問題があれば、すぐに本店の専門家に相談して解決できるようになり、私の業務の質も高まったように思います。
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九州愛にあふれたお客様と
志を同じくして業務に臨む

松村
河野さんが関われた響灘沖の洋上風力発電プロジェクトは、地元のニュースでも大きく取り上げられていますよね。
河野
そうだね、そのニュースを見ると「DBJで働いていて良かった」という気持ちが湧いてきます。このように影響力の大きな案件を担当することができ、しかも自分の仕事が世間で注目され、社会への貢献を実感できるのは、やはりDBJでキャリアを積むことの大きな醍醐味だと思います。特に九州支店は、地域に社会的な影響を与える案件に関わることが多いです。私は就職活動時、地元の九州にしっかりと根づいて、自分の携わった仕事が社会に大きなインパクトを与え、そしてその実感を持って働きたいとDBJの支店業務職を志望しましたが、いま、まさにその想いが叶っています。
松村
加えて、支店はお客様との距離が非常に近く、その点にも私は魅力を感じています。経営者の方と直接やりとりし、お客様の経営戦略を左右するような案件を手がけるケースも多い。プレッシャーも大きいのですが、こうした経験は私自身の成長につながっているように思います。業務職の方と一緒にお客様のもとを訪問する機会もありますしね。
河野
私も先日、融資先企業の工場を見学させていただきました。社長直々にご案内してくださり、どのような想いで事業を営まれているのかをお伺いして、その情熱に応えるべく支援を行っている私たちの仕事の意義を肌で感じることができました。九州のお客様は、皆さん地域愛が強いんです。「九州の発展に貢献したい」という熱い気持ちにあふれる方々ばかり。私も九州愛なら負けないつもりなので、地域の方々と同じ想いで仕事に臨んでいきたいと思っています。
松村
河野さんはDBJのお客様との交流会にも参加されていますよね。
河野
そうなんです。九州支店が管轄する5県のうち、熊本・長崎・大分ではそれぞれ取引のあるお客様を招いて定期的に交流の場を設けているのですが、その運営をサポートするための出張があります。そこでは経営者の方々と直にお会いすることができ、私が担当している案件のお客様の顔が見える。こうした機会も仕事へのモチベーションにつながっています。
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支店業務職だからこそ
果たすべき大きな役割。
誇りを胸に、
地域に貢献し続ける

松村
河野さんをはじめ支店業務職の方々は、九州支店でずっとキャリアを積まれているので、取引先企業について熟知していらっしゃいます。私が初めて担当するお客様であっても、業務職の方が事前に情報をインプットしてくださるので、自信を持って投融資の提案に臨むことができる。いつも頼りにしています。
河野
地域を深く理解して、地域のお客様に貢献できる知見を提供することが、私たち支店業務職が果たすべき役割だと思っています。最近、福岡ではスタートアップが盛んに立ち上がっていて、そうした企業との関わりも増えており、またプロジェクトファイナンスの案件も一般的になりつつあって、私たちの業務もいっそう複雑かつ高度になってきている。それをきちんと遂行していくためにも、総合職との連携をさらに密にして、案件に関するあらゆる情報を共有し、業種問わずお互いの役割を柔軟に変えながら業務を進めていければと思っています。そして、お客様のために何が一番なのかを真摯に一緒に考えていければと。松村くんにもそうしたアクションを期待しています。そして、せっかく九州支店の一員になってくださったのですから、九州をもっと好きになってほしいですね(笑)。
松村
もう十分、九州の魅力を堪能しています(笑)。九州支店の雰囲気も気に入っていますし、支店の皆さんとはプライベートでも仲良くさせていただいています。先日は有志の皆でBBQに行ったのですが、とても楽しかったですね。
河野
私も九州支店にずっと勤務できることを誇りに思っていますし、出身の大分県以外の4県にも詳しくなり、その好きになった地域のお客様のためになることを実感しながら働けることが嬉しいです。なので、九州のお客様が必要とされるファイナンスであれば、どんなに難しい案件でも業務職として必ず実行できるようになり、総合職の方が自信を持って提案できる体制にしたいですね。お客様からも、行内からも「九州支店に委ねれば大丈夫」と信頼されるようになることが、いまの大きな目標です。そのために、後輩たちにも自身の業務に対する想いや考え方をきちんと伝えるように意識しています。
松村
河野さんは、後輩が「新しい業務に挑戦しやすい環境」を組織立ててつくってくださる方なんです。河野さんのような人に、ぜひ後輩として九州支店に入ってきてほしいですね。
河野
この仕事は本当に地域への貢献を実感できるので、地域のお客様のために何ができるのかを能動的に考え、自ら行動に移せるような方と一緒に仕事ができればと思っています。
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