河野
私が入行した頃と比べると、九州支店で扱う案件はどんどん高度になっていますね。
松村
福岡では都市再開発や再生可能エネルギー関連の大規模なプロジェクトが進められています。熊本では世間で注目を集める半導体工場が建設中で、それに伴って地域も活性化している。こうした動きを金融で支えていくのはとてもやりがいがあります。河野さんも以前、大型のプロジェクトファイナンスの案件を手がけられたと伺いました。
河野
そうだね。北九州市の響灘沖に大規模な洋上風力発電施設を建設するプロジェクトが地域の企業によって立ち上げられ、その資金を供給するためのプロジェクトファイナンスの組成にDBJが関わることになりました。九州支店が案件を担うことになり、私が業務職として携わることに。実は、DBJでは取り組んだことのない金融手法を交えた案件で、行内に知見がなかったんです。
松村
前例のない案件だったんですね。河野さんもご苦労されたのではないでしょうか。
河野
この案件では、担当の総合職の方が、このプロジェクトファイナンスを協業して実行していく行外の関係者と調整しつつ、私は行内の手続きを進めるにあたって本店とも連携しながら確認し、様々な方からアドバイスをいただきながら自分なりに対応策を立案していきました。ペアの総合職にも主体的に働きかけたり、お互いに気がつかない観点を共有し合ったりしながら、案件遂行に邁進。本当に多くの方々の力をお借りしましたし、懸命に取り組んだ甲斐もあって無事にプロジェクトファイナンスを組成できた時は、とても大きな達成感がありました。
松村
この仕事は、やはりチームで力を発揮することが大切ですよね。私も業務職の方と二人三脚で案件を完遂し、達成感を分かち合えた時は大いにやりがいを覚えます。お互いに対等な関係で柔軟に役割を分担して進める風土もチームワークの秘訣だと思います。
河野
難しい案件を成し遂げたことで、支店内に新たな知見も蓄えられたと思いますし、そこに自分が貢献できたことは本当に嬉しかったですね。また、本店の方々ともネットワークを築けたことで、案件を進めるうえで何か問題があれば、すぐに本店の専門家に相談して解決できるようになり、私の業務の質も高まったように思います。