山口
先ほど田中さんから、私が1年目の終わりにシンジケート・ローンの案件を手がけることになったというお話がありましたが、DBJはチーム全体で新人を育成しようという風土があるとともに、早いうちから積極的に仕事に挑戦できる機会も与えてくれますよね。
田中
シンジケート・ローンというのは、複数の金融機関が協調して一つの取引先に融資を行うファイナンスの手法で、山口さんが手がけた案件では、DBJ東北支店がエージェント(仲介役)として金融機関を取りまとめる中心的な役割を担いました。関係者が多いので、契約をまとめ上げるためのミドルバック業務は大変だったと思いますが、1年目でそれを成し遂げたのはさすがだなと思います。
山口
実は第二課に配属された当初から、先輩の方に「1年目の集大成としてシンジケート・ローン案件を担当してもらう予定だよ」と事前に教えていただいていたんです。そこに向けて必要な知識を日頃から身につけるよう心がけていたのですが、いざ案件に関わると、シンジケート・ローンを多く担当している本店のシンジケーション・クレジット業務部であったり、この案件に関わる他の金融機関の方々だったり、フロントと連携しながら調整しなければならないことが多くあって本当に大変でした。でも、何か問題に直面した時は、先輩方がいつも一緒に考えてくださったので、自分自身の力だけでなく、周りの皆さんのサポートを得てなんとか契約締結まで進めることができたなと感じており、感謝の気持ちでいっぱいです。この案件の実行を通じて、自分の大きな成長を感じましたし、その後の自信にもつながりました。挑戦の機会と言えば、田中さんも、つい先日、支店で前例のない案件に取り組んでいらっしゃいましたよね。
田中
そうなんです。私が手がけたのは外貨融資の案件で、シンガポールとベトナムにある海外企業に米ドルを融資するという内容でした。それまで、支店で実行することになった外貨融資案件のミドルバック業務は、本店の専門部署が対応していたのですが、支店側で最後まで実行できるようにと業務が移管されることになり、その第一号案件を私が担当することに。融資のプロセスそのものは国内案件とそう変わらないものの、現地の法規制に対応しなければならなかったり、英文契約書の調整をしなければならなかったりと、初めてのことばかりで私にとってはハードルが高い業務でした。そもそも支店内で前例がないため、一つひとつチームメンバーで一緒に議論して答えを導きながら、懸命に案件を進めていきました。
山口
そんな前例のない案件を、ご自身が責任をもって成し遂げられたのは本当にすごいと思います。私は当時、田中さんの奮闘ぶりをただ陰ながら見守るだけでした。
田中
いえいえ。ランチの場とかで、山口さんに「大変だ、大変だ」と自分の苦労を吐き出してリフレッシュさせてもらっていました(笑)。そんな私に嫌な顔せずに付き合ってくれて、とても感謝しています。
山口
たしかに、大変なことや悩みがあるときはお互いに話を聞いているので、あまりため込まずに業務ができていますね(笑)。