INTERVIEW職員インタビュー

社会の変化に合わせてDBJは進化し続けている。
だから20年以上経っても、新たな機会が訪れる。
DBJの支店には、チャレンジしたいとおのずと思える仕事がある。
画像画像
KOZUE YAMADA

山田 こず恵

新潟支店
業務課
2001年入行
業務職|地域|投資|地域活性化|リーダー
本州、日本海側唯一の政令指定都市であり、交通の要衝である新潟市に拠点を構え、企業への投融資を通じて地域の経済を支えている新潟支店。ここで新卒入行後、20年以上にわたってキャリアを重ねているのが山田だ。DBJの変化に合わせて、彼女自身も業務の幅を広げて成長を続け、新潟支店になくてはならない存在となっている。
CAREER STEP
  • 1年目~

    新潟支店 総務課・業務課

    最初の半年間は総務課で庶務に携わり、その後業務課に移って投融資のミドルバックを担当することに。財務の基本を学び、契約書作成などの業務を実行。

  • 4年目~

    新潟支店 総務課

    総務課で支店の運営を担う。支店長の秘書業務や経理業務などを手がけ、中越地震被災地域支援のためのDBJ相談室設置にも携わる。

  • 5年目~

    新潟支店 業務課

    再び業務課に異動。DBJの投資シフトに伴い、新潟支店にとって初となる出資案件のミドルバックを担当。取り扱う業務の幅が拡大していくことを実感。

  • 17年目~

    新潟支店 総務課

    三度目の総務課でのキャリア。経理、人事、秘書、固定資産管理などの支店運営に全般的に携わり、総務課の業務効率化にも取り組む。

  • 19年目~

    新潟支店 業務課

    業務課に戻り、アセットファイナンス案件やファンド案件などのミドルバックを担当。業務課のチームリーダーとして若手総合職や新人業務職の育成にも注力。

  • 生まれ育った新潟県に密着してこの地域の課題を解決していく。
    支店の温かい風土があるから
    私はここまで成長できた。

    山田さんが在籍している新潟支店の特徴を教えてください。
    新潟支店は、佐渡島を含む新潟県全域を管轄しています。新潟県は、国内屈指の米どころで古くから食品産業が盛んであり、県内には全国的な知名度を持つ食品メーカーもたくさんいらっしゃいます。また、三条市や燕市は金属加工業が有名であり、ものづくり産業も盛んです。こうした産業を金融の力で支えていくため、地域が抱える課題の解決に向けた様々な取り組みを行っています。
    新潟支店がDBJのほかの支店と異なるのは、一支店で一県のみを担当していること。ですからお客様との距離が非常に近く、まさに地域に密着して事業を展開しています。支店は現在16名と少人数の組織であり、とてもアットホームな雰囲気です。本店から出張して来られる職員の方々も、皆さん口を揃えて「新潟支店は本当に仲が良い」とおっしゃいます。新潟支店には、お互いを思いやって業務を進めていく風土があり、私の入行当時も先輩方が親身になって指導してくださいました。その後も、何か問題に直面するたびに周りの皆さんが進んで知恵を授けてくださり、いまの私があるのもこうした風土のおかげだと思っています。
    新潟支店の最近の取り組み事例をご紹介いただけますか。
    先ほどお伝えしたように、この地域の特徴でもある食品加工業分野のお客様とは継続的に会話をしています。最近も、あるお客様が原料を調達するための必要資金として、融資を実行しました。「食」という私たちの生活に欠かせないものを供給している地元の企業を支えるということに強くやりがいを感じますね。お客様のご要望に合わせて迅速な対応を求められることも多いですが、いつも滞りなく実行まで完遂できるのは、これまで得てきた経験や感覚があるからこそ、と思います。
    また最近話題になった取り組みの一つが、佐渡島での地域活性化事業への参画です。かつて金山の町として大いに賑わった佐渡の相川地区において、住民の方々が主体となり、自治体や地元メディア、地域開発の専門企業が連携して、(株)相川車座という地域活性化を目的とした企業が設立されました。同社が取り組んだのは、それまで利用されていなかった地域内に点在する古民家を取得してホテルに改修し、歴史的資源として観光に活用していこうというプロジェクト。新潟支店もこのプロジェクトを金融面から支えるべく同社への支援を決定し、私は出資実行のためのミドルバック業務を担いました。
    2024年にオープンした同社のユニークな分散型ホテルは、米国の有名経済誌で紹介されて大きな注目を集め、海外からわざわざここを目指して訪れる観光客も増えています。また、この新潟支店による同社への出資は、ADFIAP(アジア太平洋開発金融機関協会)から地域経済開発部門の優れた取り組みとして評価され、ADFIAP Awards 2025最優秀賞も受賞しました。
    画像画像

    前例のない案件には率先して挑みDBJワンチームで努力してきた。
    その積み重ねが私のキャリアを高めてくれた。

    山田さんがDBJの新潟支店を就職先として選んだのはどうしてですか。
    私は新潟で生まれ育ち、この土地にとても愛着があります。就職にあたっても、地域の人々が楽しく過ごせる街づくりに貢献したいという想いを抱いていました。県外に出るつもりはなく、地元企業で就職先を探していたところ、DBJの新潟支店が採用募集していることを知って興味を持ったのです。DBJは中立で公益を重視する金融機関であり、支店業務職であれば長期にわたって地域社会を支え続けられると考え、ここなら私自身の想いをかなえられると入行を決意しました。
    新潟支店での山田さんのキャリアをご紹介いただけますか。
    私は入行してもう25年目になります。この間、主に業務課でキャリアを積んできましたが、総務課の業務にも定期的に携わってきました。業務課の支店業務職は、投融資実行にかかるミドルバック業務を遂行し、フロントでお客様と接する別の担当者と二人三脚で案件を進めていくことが主な役割です。一方で総務課は、総務・人事・経理などの管理業務を担い、円滑な支店運営を支えていくことがミッション。外に目を向けてお客様の課題を解決していく業務課の仕事と、内に目を向けて支店の課題を解決する総務課の仕事をローテーションで経験することで、私自身の視野も大きく広がり、磨かれてきたように思います。例えば、業務課で推進していた業務効率化プロジェクトで得た知見を、総務課の仕事にも応用して生産性向上を図るなど、経験を重ねるうちに支店全体にも良い影響を与えられるようになってきました。
    山田さんがキャリアを積むうえで心がけたことは何ですか。
    私が入行して以来、DBJは大きく変化してきました。当初手がけていた案件は、地元企業への融資がほとんどでしたが、DBJの投資シフトにともなって、新潟支店でも地元企業に出資して、地域経済を大きく活性化させる動きが入行5年目あたりから起こってきました。業務課に在籍していた私も未知の案件に取り組まなければなりませんでしたが、まずは自分が率先して挑み、後輩たちに事例を示すことが私の役割だと意識していました。新潟支店にとって初となる出資案件にも、自ら希望して関わらせていただき、本店の専門部署とも相談しながら必要な手続きを実行。最初は本店のどの部署に問い合わせたらいいのか迷うことや関係部に相談することに遠慮もありましたが、いざ連絡をとってみると皆さんとても協力的に支援してくださいました。また、新潟支店の先輩方も相談に乗ってくれて、温かい励ましの言葉をかけてくれたのも強く覚えています。たくさんの人に支えてもらい無事に出資を完了。この一件で、支店と本店や年次の垣根なく、まさにDBJワンチームで難題に立ち向かっていけるのだと実感しましたね。その後、案件を重ねるごとに本店や他支店とのネットワークも広がり、私の強い味方になっています。
    画像画像

    地域に賑わいを生み出すことに私も貢献できたと実感できた佐渡島の活性化プロジェクト。
    これからは自分自身の経験を踏まえ後輩たちに何ができるか、も考えていく。

    これまでで一番印象に残っている仕事を教えてください。
    先ほどお話しした、佐渡の相川車座さんへの出資案件でしょうか。同社が進めていたのは、官民連携による意欲的なプロジェクトであり、これが実現すれば大きなインパクトがあると私も楽しみでした。新潟支店として出資することが決定し、ミドルバック担当として契約に向けた準備を進めていたのですが、間際になってプロジェクトで重要な役割を担っていた関係者がやむを得ず離脱することになり、急遽案件をストップせざるを得ない状況に陥りました。
    そこから支店長やフロント担当者が必死に解決策を探り、私もこの案件に関わる一員として行内外の手続き面を中心に懸命にサポート。その過程で、同社の社長と直にお話しする機会があり、佐渡に対する熱い想いに触れて、ぜひ力になりたいとできる限りのことをしました。結果的には出資が無事実行され、社長からも感謝の言葉をいただき、その時は本当に嬉しく思いました。この案件にはとても思い入れがあるので、いまもプライベートでたびたび佐渡に旅行しては、同社が運営する古民家ホテルに宿泊しています。地域が活気づいているのを目の当たりにして『この賑わいを生み出すことに私も貢献したのだ』と改めて実感しますね。
    山田さんがここまで長くキャリアを積み重ねてきたのは、DBJのどこに魅力を感じたからなのでしょうか。
    DBJでのキャリアは同じことの繰り返しではありません。社会の動きに合わせて、DBJが取り組まなければならないテーマも変化していて、数年ごとに新しいことに挑戦する機会が訪れます。お客様の資金調達においても、地域の金融機関と協調して多額の資金を融資するシンジケートローンや、お客様のプロジェクトに対して予想される収益をもとに融資するプロジェクトファイナンスなどの手法が次々と登場し、そのたびに新しい知見を吸収して担当業務を遂行。直近は、DBJが注力している投資業務について、新潟支店でも地域の金融機関の組成するファンドに加わるなど、相対の投資ではない共同プロジェクト案件への投資が増えています。融資と投資ではまったく手続きが異なるため、難しさもありますが、支店内で力を合わせて案件を成し遂げた時の達成感は格別ですし、その結果、お客様に感謝され、地元紙の記事に取り上げられると誇らしい気持ちになります。そんな経験をまた味わいたいと、新しいテーマへのチャレンジを続けていくうちにあっという間に現在に至ったという感じでしょうか。
    また、年次を重ねるにつれて、支店の組織や人に対する責任が大きくなってきたことも、私のモチベーションになっています。業務課のミドルバックチームのリーダーを任され、投融資に関わる必要プロセスをチームメンバーとともに改革しつつ、昨年入行した業務職の若手と、今年配属された総合職の新人の育成も任せていただいています。長らくDBJでキャリアを積んで感じるのは、当行の最大の財産はやはり「人」だということ。上司からは「収益を稼ぐだけの人材を育てるのではない。DBJの使命に沿って志高く仕事に臨める人材が育ってくれれば、それが当行の価値を高めていく」と言われています。みんなには「お客様に喜んでいただける仕事をしよう」という私の想いを伝えて、楽しみながら積極的に仕事に取り組める雰囲気をつくり、意欲や能力を引き出していくことに努めています。
    画像画像

    若手の成長をさらに促して
    支店のチーム力を高めたい。
    そして、もっと地域に入り込んでお客様と喜びを分かち合いたい。

    リーダーの立場に就いた山田さんが、これから新潟支店で取り組んでいきたいことを教えてください。
    新潟支店のチーム力をもっと向上させていきたいと思っています。業務職の若手の成長も後押しして、ゆくゆくは、いかなる場面でも支店業務を担える頼もしいメンバーになってもらいたい。そのための機会を彼女たちに積極的に提供しています。例えば先ほどお伝えした、自治体や地方銀行の方々と協業して進めている地域ファンドの組成では、私がミドルバック業務を担当しているのですが、そこに若手業務職も参加してもらい投資案件に必要な知識を伝授しています。
    さらに、他支店の業務職の方々とのネットワークを強めて、業務上の課題解決のためのナレッジを共有し、新潟支店のレベルアップにつなげたいと考えています。いま、各地の支店業務職が集まって情報共有する場が定期的に設けられていますが、その活動をもっと盛んにしていきたい。他支店に出張して業務職同士で意見交換したいと上司に希望すれば、快く承諾してくださいますし、ここは自らの意志で自らの業務をより良く変えていくことができる、本当に恵まれた環境だと感じています。
    山田さんは将来に向けて、どのようにキャリアアップしていきたいと考えていますか。
    相川車座さんへの出資案件をはじめ、様々なプロジェクトに関わる中でお客様と直に接する機会が増え、お客様と想いを同じくしてゴールに向かっていきたいという気持ちがますます強くなってきました。これからも、様々なお客様と密にコミュニケーションをとり、新潟地域が抱える本当の課題を理解していきたい。そのうえで必要とされる業務を確実に遂行し、お客様ともっと喜びを分かちあっていきたい。支店業務職の立場から地域の課題解決に真に貢献できる、そんな人材を目指したいと思っています。
    就職活動を始められる学生の皆さんにメッセージをお願いします。
    就職にあたっては、自分自身の可能性に最初から限界を設けず、価値観や目標を大切にしてほしいと思います。皆さんの中には、経済や金融を学んでいないのでDBJで活躍するのはハードルが高いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私自身も大学時代はコミュニケーション学を専攻し、経済や金融とはまったく無縁でした。DBJが掲げる理念に共鳴し、地域のために力を尽くしたいという志をお持ちなら、ぜひこの支店業務職をキャリアの選択肢の一つとして検討してほしいと思っています。
    画像画像

    画像1日のスケジュール

    • AM 6:00

      起床後、家族と朝食。夕食の用意も一通り終えてから、出勤の準備。

    • AM 9:00

      出勤。1週間の業務内容とメンバーのスケジュールを確認し、後輩からの質問に対応。

    • AM 11:00

      業務課で投融資を担当する業務職メンバーとの定例ミーティング。

    • AM 12:00

      カレー屋で支店交流ランチ会。支店長をはじめ、参加できる総合職・業務職が一堂に会して懇談。

    • PM 1:00

      後輩の業務職メンバーに、進行中の案件に関する業務をレクチャー。

    • PM 2:00

      お客様に応対するフロント担当の総合職メンバーと投資案件に関するミーティング。

    • PM 3:00

      他支店の業務課で同様の役割を担うメンバーの方々と、業務に関する事例照会や意見交換。

    • PM 6:00

      翌日のスケジュールを確認した後に退社。

    • PM 7:00

      小学6年生の娘の習い事のお迎えに出向き、帰宅後に夕食の支度。

    • PM 8:00

      家族そろって夕食。

    • PM 9:00

      娘の宿題を見守りながら趣味の時間。

    • PM 11:00

      就寝。