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社会科学における善と正義 ロールズ『正義論』を越えて
政治哲学者ロールズが考察した社会正義の問題はますます重要性を増している。本書は、功利主義批判として知られるロールズの「善」と「正義」の概念について功利主義に基づく経済学との親和性を問い直し、市場と倫理、民主的意思決定の問題を発展的に論じる。政治哲学と経済学の新しい対話。
- 序章 社会科学における善と正義(加藤 晋)
- 第Ⅰ部 ロールズと功利主義
- 第1章 ロールズにおける善と正義(宇野重規)
- 第2章 ロールズ『正義論』における契約論的プロジェクト(井上 彰)
- 第3章 イギリスにおける功利主義思想の形成(中井大介)
- 第4章 功利主義批判としての「善に対する正の優先」の検討(児玉 聡)
- [Book Guide Ⅰ]
- 1 ジョン・ロールズ『ロールズ政治哲学史講義』(小田川 大典)
- 2 M.J.サンデル『民主制の不満―公共哲学を求めるアメリカ』(一ノ瀬 佳也)
- 3 チャールズ・テイラー『世俗の時代』(高田宏史)
- 第Ⅱ部 市場と倫理
- 第5章 理論経済学における善と正義(大瀧雅之)
- 第6章 分割の正義と不正義(間宮陽介)
- [Book Guide Ⅱ]
- 1 ソースティン・ヴェブレン『有閑階級の理論』(岡田尚人)
- 2 ソースティン・ヴェブレン『特権階級論』(薄井充裕)
- 3 J.M.ケインズ『ケインズラジオで語る』(神藤浩明)
- 4 J.M.ケインズ『ケインズ説得論集』(玉井義浩)
- 5 ミルトン・フリードマン『資本主義と自由』(堀内昭義)
- 6 ジル・ドスタレール『ケインズの闘い―哲学・政治・経済学・芸術』(渡部 晶)
- 7 ニコラス・ワプショット『ケインズかハイエクか―資本主義を動かした正義の対決』(高田裕久)
- 第Ⅲ部 民主主義と経済学
- 第7章 社会的選択理論と民主主義(加藤 晋)
- 第8章 世代間正義の公理的分析(釜賀浩平)
- [Book Guide Ⅲ]
- 1 ドナルド・ウィットマン『デモクラシーの経済学―なぜ政治制度は効率的なのか』(海老名 剛)
- 2 J.M.ブキャナン・G.タロック『公共選択の理論―合意の経済論理』(加藤 晋)
- 3 R.ドウォーキン『いま民主主義は実現できるか?―新たな政治議論のための原則』(田村正興)
- 4 D.アセモグル・J.A.ロビンソン『独裁制と民主制の経済的起源』(加藤 晋)
- 索引/初出一覧/執筆者紹介
- 最近の研究成果
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2024.09.20
The Role of Corporate Venture Capital in Japan
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医療と介護のサステナビリティ―ポスト2025における提供体制の再構築―
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2024.04.30
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2024.04.30
Selection and Pricing of Green and Sustainability-Linked Corporate Bonds
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Post-Pandemic Surges of Real Unit Energy Costs in Eight Industrialized Countries
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シンガポールにおけるライフサイエンス・エコシステム形成-トランスレーションへの集中に向かうプロセス-
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サステナビリティ活動と企業価値―DBJサステナビリティ評価認証融資による実証分析―
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