旭化成(株)に環境格付融資を実施-「DBJ環境格付」累計2,000億円突破-

 株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、以下「DBJ」という)は、2008年12月26日、旭化成株式会社(代表取締役社長:蛭田史郎)に対し、環境格付融資を実施しました。

 「DBJ環境格付」は、当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 旭化成グループは、「人びとの“いのち”と“くらし”に貢献」を企業理念に、化学、住宅、医薬、繊維、電子、建材等の各事業において、多彩な技術を用いた持続的成長を目指しています。
 今回の評価では、(1)環境配慮型ポリカーボネート製造技術からヘーベルハウスなどの耐久消費財に至る環境配慮技術・製品の多様なラインナップ、(2)ナイロン66の原料であるアジピン酸製造工程におけるN2O分解技術の開発により温室効果ガスを大幅に削減してきた点、(3)ネット版環境家計簿「EcoゾウさんClub」などのプラットフォーム提供を通じて民生部門のCO2削減に貢献している点、を高く評価しました。結果、同社は「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を取得するとともに、格付評点が傑出して高いモデル企業のみが該当する「特別表彰」の対象となりました。

 「DBJ環境格付」は2004年4月にサービス提供を開始して以降、スクリーニング内容の高度化を図りつつ多数のお客様にご利用を頂いた結果、本件融資をもって累計2,000億円を突破する運びとなりました。
 DBJでは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さま信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、今後もより多くのお客様の環境配慮経営をご支援して参る所存です。

【お問い合わせ先】 企業金融第1部 電話番号03-3244-1680
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