キリンホールディングス(株)に対し、DBJ環境格付に基づくシンジケートローンを実施

 
~環境クラブ型シンジケートローン(エコノワ*)~


 株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、以下「DBJ」という。)は、キリンホールディングス株式会社(代表取締役:加藤壹康)に対し、地域金融機関など11行とともに、総額200億円の環境クラブ型シンジケートローンを組成しました。

 「DBJ環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて融資条件を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 キリンホールディングス株式会社は、国内酒類の最大手企業であり、今回は、①太陽光発電装置設置、嫌気性排水処理によるバイオガス活用、ボイラー燃料転換等網羅的な対策によりCO2排出量を大幅に削減(1990年比2007年49%減)していること、②「キリン水源の森づくり」としてビール工場等の上源流にある森林の保全活動を従業員とその家族、地域住民とともに大規模に行っていること、③ビール工場等で発生する副産物・廃棄物の再資源化100%を早期(1994年)に達成し継続していること、などの広範囲な温暖化対策、資源有効利用対策が高く評価された結果、最高ランクの格付を取得、モデル企業として特別表彰されることとなりました。

  「環境クラブ型シンジケートローン(エコノワ*)」は、対象企業が負担している環境費用・環境投資を資金使途としており、環境意識の強い金融機関によって組成されるシンジケートローンです。今回は、地域における環境配慮活動を促進すると共に地域と環境を結びつけるため、キリングループの環境活動の主な対象となる工場等が存する地域を営業基盤とする金融機関各行とともに融資を行いました。また、本件は、環境省による利子補給制度を活用した初のシンジケートローンでもあります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客さまの取り組みを積極的に支援して参ります。
* 「エコノワ」は、「Ecologyのワ=環境の輪・和・環」という意味であり、環境クラブ型シンジケートローンの新商品名として商標登録出願中です。


【シンジケートローンの概要】
エージェント:DBJ及び三菱UFJ信託銀行
貸出人:DBJ、三菱UFJ信託銀行、足利銀行、茨城銀行、広島銀行、
     もみじ銀行、滋賀銀行、北陸銀行、西日本シティ銀行、北洋銀行、
     みなと銀行、常陽銀行
金額:200億円


【お問い合わせ先】
クレジットビジネスグループ  電話番号 03-3244-0016

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