北海道大学と株式会社日本政策投資銀行が共同で『「北海道の水ビジネスを考える」研究会』を設立

 北海道大学(総長:佐伯浩)と株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、以下、「DBJ」という。)は、平成16年に締結した包括連携協定の一環として、民間企業などとも連携し、『「北海道の水ビジネスを考える」研究会』を共同で設立することといたしました。

 近年、世界の水問題への関心が高まるなか、新たな水ビジネスへの期待が強まり、我が国でも今後の成長戦略の有望な分野として注目しているところですが、一方で、我が国の水道事業は巨額の更新投資や技術継承などの課題を抱え、事業の再構築が喫緊の問題となっております。

 北海道は豊かな水資源に恵まれており、水ビジネスという成長分野にも大きなポテンシャルを有すると見込まれます。その一方で、多くの道内水道事業者は人口密度が低い地域で事業を行っているため経営効率は低く、人口減少過程に入っている地域も多いことから、今後、更新投資などに適切に対応できない事業者が多く生じる懸念があります。

 本研究会では、こうした問題意識のもと、持続可能な道内水道を実現するとともに北海道経済の成長促進のため、(1)道内水道事業における広域化と官民連携の可能性、(2)海外における水ビジネスへの参入可能性、(3)北海道の豊かな水資源を生かした起業化の可能性、(4)札幌市をはじめとした経営が良好な水道事業者に期待したい役割などについて、検討していく予定です。平成22年7月に第1回目の研究会を開催し、以後、平成23年3月まで6回程度の研究会を開催することとしております。

 北海道大学とDBJは、今後におきましても連携して、地域の関係者とともに地域経済の一層の活性化を支援してまいります。

 【お問い合わせ先】
  北海道大学 公共政策大学院    電話番号011-706-4718
  日本政策投資銀行 北海道支店  電話番号011-241-4117
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