昭和シェル石油(株)の太陽電池事業(国富工場)に対し、地域金融機関によるシンジケートローンを組成

 株式会社日本政策投資銀行(社長:橋本徹 以下「DBJ」という。)は、昭和シェル石油株式会社(代表取締役社長:新井純、以下「当社」という。)に対し、総額100億円のシンジケートローンを組成し、計9行の地域金融機関が参加しました。なお、今回のシンジケートローンで当社太陽電池事業に対するマスター型シンジケートローン契約(以下「マスター契約という。」)による組成総額は500億円に達しました。
 
 当社は、国内大手元売り石油会社として石油事業における強固な基盤を築きつつ、来たる低炭素社会に対応したエネルギービジネスとして次世代型CIS太陽電池*事業を積極的に展開しています。平成23年2月には、当社100%子会社のソーラーフロンティアが、宮崎県において太陽電池を製造する第3工場(国富工場)の稼働を開始しました。第1および第2工場と合わせた生産能力は世界最大規模となる約1ギガワットまで拡大し、グローバルシェア10%の獲得を目指しています。

 本件は、上記マスター契約に基づき組成されるシンジケートローンであり、平成22年3月・平成22年6月に続き、今回で3回目の組成となります。
従前より、環境に優しいクリーンエネルギーの推進と地域経済の発展促進を企図し、当社第3工場建設資金のファイナンスをアレンジしてまいりましたが、今般の組成により、当該工場建設に伴う資金調達は完了しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、クリーンエネルギー普及につながるお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

<シンジケートローンの概要>
 アレンジャー:DBJ
 エージェント:DBJ及び宮崎銀行
 貸出人:鹿児島銀行、宮崎銀行、西日本シティ銀行、広島銀行、滋賀銀行、十八銀行、佐賀銀行、宮崎太陽銀行、他
 金額:100億円

*CIS太陽電池
主原料である銅(Copper)インジウム(Indium)セレン(Selenium)の頭文字をとった薄膜系の太陽電池で、以下の特長がある。
(1) 従来型の結晶シリコン系太陽電池とは異なる全く新しい構造の薄膜化合物系太陽電池。
(2) シリコンを使用しないため、原料不足問題に影響されにくい。
(3) 鉛やカドミウムなどの物質を使用していない環境対応型商品。
(4) 外観は結晶系とは異なり、黒一色の落ち着いたデザイン。


【お問い合わせ先】 
 シンジケーショングループ 電話番号03-3244-0016


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