三井精機工業(株)に対し、「DBJスマートジャパンプログラム」に基づく融資を実施-世界に通じる競争力強化を金融面から支援-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、三井精機工業株式会社(本社・本社工場:埼玉県比企郡、代表取締役社長:岩倉幸一、以下「当社」という。)に対し、工作機械メーカーでは初となる「DBJスマートジャパンプログラム」に基づく融資を実施しました。

 「DBJスマートジャパンプログラム」は、震災からの復旧・復興、円高、欧州金融危機、海外を含めたサプライチェーンの途絶など、外部環境の変化を踏まえた日本経済のサスティナビリティ確保を目的に、(1)世界に通じる競争力強化、(2)まちづくり、(3)環境・エネルギーの3分野について金融サポートを行うDBJ独自の融資制度です。

 当社は、昭和3年創業の工作機械メーカーで、5軸マシニングセンタ(注1)による難削材(注2)や複雑形状加工をはじめとした高い技術力により機械、自動車、航空機等、幅広い分野でその強みを発揮しています。

 航空機産業は今後大きな成長が期待される中、重量の軽量化やエンジン性能の向上による航続性能のさらなる革新が求められています。具体的には、構造部材やエンジンパーツへの複合材料・チタン合金の適用が見込まれており、これに伴って難削材加工市場の規模拡大が予想されています。
 DBJは、旧日本開発銀行時代から、約30年間にわたり日本の航空機産業を支援してまいりました。本件は、その中で蓄積した知見とネットワークを背景に当社の今後の事業展開を高く評価し、「DBJスマートジャパンプログラム」に基づく融資によって当社の航空宇宙産業向け工作機械の研究開発への取り組みを支援するものです。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、お客様の成長戦略を積極的に支援してまいります。

(注1)「マシニングセンタ」:工作物を固定した状態で、切削・加工・穴あけ等の行程が一つの装置で行える機械のこと。

(注2)「難削材」:チタン合金やインコネル等の熱伝導率が悪い等の特性を持ち、切削・加工の難しい材料のこと。

 【お問い合わせ先】
 企業金融第1部 電話番号03-6311-9675
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