佐嘉吉野ヶ里ソーラー(合) に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施-吉野ヶ里メガソーラー設備設置資金を対象-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、佐嘉吉野ヶ里ソーラー合同会社(本社:佐賀県神埼市、代表社員:株式会社NTTファシリティーズ、以下「当社」という。)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を平成25年3月29日に実施しました。

 「DBJ環境格付」は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評価、優れた企業を選定し、得点に応じて融資条件を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めてのメニューです。

 当社は、佐賀県神埼市の吉野ヶ里ニュー・テクノパーク跡地においてメガソーラー事業を展開すべく、株式会社NTTファシリティーズにより設立された事業者であり、平成25年6月末の発電開始を予定しています。メガソーラーの設備容量は12MWで、想定年間発電量は12,850MWh(一般家庭約3,600世帯分の年間電力消費量に相当)です。

 今回の評価では、実質的に当社と一体経営である株式会社NTTファシリティーズにおける環境への取り組みを対象とし、(1)長年にわたる通信設備の構築・保守・運用に関する知見を生かし、「高機能ビルマネジメント」や「ネガワットアグリゲーションサービス」等に代表される顧客資産の省エネルギーにつながる統合ファシリティサービスを質・量ともに着実に拡大させている点、(2)独自の生物多様性行動指針の策定に加え、メガソーラーやGreenITy Building®事業(注1)が生態系に与える影響を精査したうえでの具体的な取り組みの実践など、本業を通じた社会的責任を果たしている点、(3)大規模太陽光発電のトップランナーとして蓄積してきた技術・ノウハウを元に、本件吉野ヶ里メガソーラー設置運営事業を含めた各太陽光発電事業に参画し、低炭素社会構築へ貢献している点、等を高く評価しました。

 また、本件吉野ヶ里メガソーラー設置運営事業は、佐賀県における地元産業振興の観点から、当社を中心に佐賀県の地元各企業との連携により推進しております。DBJも、同様の観点から、地元金融機関である佐賀銀行とともに総額約30億円の環境クラブ型シンジケート・ローン「エコノワ」(注2)を組成しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

 (注1)「GreenITy Building®」:株式会社NTTファシリティーズが提供する環境配慮型建築ソリューションの名称であり、省エネルギー・長寿命で人や環境に優しい技術に基づく建築設計のことです。
 (注2)「エコノワ」:「Ecology」のワ=環境の「輪・和・環」という意味であり、環境クラブ型シンジケート・ローンの新商品として商標登録しています。

 【お問い合わせ先】
 企業金融第2部 電話番号 03-3244-1660


 (参考)
 吉野ヶ里メガソーラー設置運営事業(佐賀県神埼市神埼町大字志波屋)
 事業用地面積:約160,000㎡
 発電開始:平成25年6月末(予定)
 設備容量:12MW
0000012477_img1
DBJ News一覧へ戻る