『「地域売り込みツアー」で宿泊客を増やそう~個別地域の「観光磁力」向上による観光客の再集客~』を発行

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、このたび『「地域売り込みツアー」で宿泊客を増やそう~個別地域の「観光磁力」向上による観光客の再集客~』と題したミニレポートを発行しました。

 DBJは、平成24年7月公表のミニレポート「北海道の観光宿泊客増加に向けて~ピーク時からの長期推移データより導き出す現状と課題~」で北海道の宿泊客に関する長期推移データを分析し、北海道観光の課題を整理しました。

 今回のレポートでは、「北海道」としては高い観光ブランド力を持ちながら、道内の多くの観光地で「観光磁力(観光客を惹きつける力、誘引力)」が減退し北海道全体でも観光宿泊客数が減少している現状を鑑み、観光宿泊客の再集客に向けて取り組むべき方策について、以下の提言をまとめました。

(1)「北海道」としての誘客だけではなく、個別地域が地域内の観光資源で完結し当該地域を巡る魅力ある「地域売り込みツアー」を自ら企画・提供することにより、個別地域の「観光磁力」を向上させ観光需要を喚起していくことが必要。
(2)「地域売り込みツアー」は日帰り客よりも経済効果の大きい宿泊客の獲得を図り、まず宿泊旅行のトレンドを踏まえた2泊3日ツアーから構築し、さらに季節毎のツアー、4泊・5泊の長期ツアーへと拡充し、多様な選択肢を提供することが必要。地域内で観光資源が十分に確保できない場合などは、周辺地域と連携してツアーの充実を図ることが重要。
(3)「地域売り込みツアー」の構築のためには、継続性と専門性を確保できる組織、体制づくりが必要であり、そのためには地域における観光振興の重要性について理解を得て地域全体で協力していくことが重要。

 また、上記に関連する参考事例として、ニュージーランド、長野県飯田市、長野県飯山市、北海道弟子屈町での取り組みを紹介しています。

 当レポートをご希望の方は、DBJウェブサイト「地域・海外レポート(北海道)」(https://www.dbj.jp/investigate/list/?year=2013&cat=report&area=hokkaido)に掲載しておりますのでご参照ください。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、地域のお役に立てる情報発信を積極的に行ってまいります。

【お問い合わせ先】
 北海道支店 企画調査課 電話番号011-241-4117

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