済生会新潟第二病院に対し、「DBJ ビジョナリーホスピタル」に基づく融資を実施-高度な医療機能の提供と防災および事業継続への取り組みを評価-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、社会福祉法人恩賜財団済生会(本部:東京都港区、理事長:炭谷茂)の運営する済生会新潟第二病院(所在地:新潟市西区、院長:吉田俊明、以下「当病院」という。)に対し、「DBJ ビジョナリーホスピタル」に基づく融資を実施しました。

 「DBJビジョナリーホスピタル」は、公益財団法人日本医療機能評価機構(所在地:東京都千代田区、理事長:井原哲夫、以下「JCQHC」という。)による「病院機能評価」の認定(注)を受けた病院を対象に、DBJが開発した独自の環境評価・BCM評価システムにより、環境配慮、または防災および事業継続対策に優れた病院を「DBJビジョナリーホスピタル」として評価・認定し、その評価に応じて融資条件を設定する融資メニューです。

 当病院は、「済生の精神」(分け隔てなく、あらゆる人々に医療・福祉の手をさしのべること)を使命として昭和2年開設の新潟診療所を前身とし、平成3年に開設された病院です。地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院として地域の急性期医療を担い、平時より高度な医療サービスを提供するとともに、新潟県の災害拠点病院として、防災および事業継続の取り組みを進めています。
 本件は、当病院が災害発生時の緊急性を考慮し、病院隣接地に整備するヘリポート造成事業を対象として融資を実施したものです。

 今回の評価では、以下の点を高く評価しました。

 (1)広域災害救急医療情報システム(EMIS)への登録や新潟県との災害に関する協定の締結等、自治体と平時より密に連携し、災害時の医療業務継続の実効性を高めている点
 (2)二次保健医療圏の異なるグループ他病院との間で災害時の相互連携に関する協定を締結し、同病院を本部代替拠点として選定している点
 (3)二系統の電力供給源の確保や燃料の備蓄はもとより、製薬会社や医療機器関連業者の在庫状況や保守体制を継続的に確認し、事業継続のボトルネック解消に努めている点

 その結果、「防災および事業継続への取り組みが優れている」と評価しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、地域社会に良質な医療の持続的な提供を行うお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(注)JCQHCは、病院が組織的に医療を提供するための基本的な活動(機能)が、適切に実施されているかどうかを中立、公平な立場で第三者的に評価する「病院機能評価事業」を行い、評価の結果、一定の水準に達したと認められた病院に対して認定証を発行しており、全国の病院の約3割の病院が認定を受けております。

【お問い合わせ先】
 企業金融第6部 ヘルスケア室 電話番号03-3244-1730

DBJ News一覧へ戻る