日本インシュレーション(株)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施-最高ランクの格付を取得-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、日本インシュレーション株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:大橋健一、以下「日本インシュレーション」という。)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 日本インシュレーションは、平成26年4月に創業100周年を迎える、耐火被覆材・保温断熱材の製造・販売、関連工事の施工を主力とする会社です。昭和41年に世界で初めて開発した無石綿けい酸カルシウム(ゾノトライト)製造技術を活かし、環境に優しく意匠性にも優れた耐火被覆材・保温断熱材を生産しています。近年では、高い吸放湿性能を有する調湿建材や、VOC(注1)を含まない住宅用耐火断熱建材の導入促進にも力を入れており、建築物の耐久性向上および社会全体の環境負荷低減に貢献しています。

 今回の評価では、以下の点を評価しました。

 (1)LCA(注2)評価を用いて高度な環境配慮型製品の開発を推進するとともに、環境貢献量を増大させるために当該製品の販売拡大を営業目標の一つとして位置づけている点
 (2)環境影響評価表を用いてライフサイクルを通じた生態系サービスへの依存度を把握したうえで、排水および廃材のリサイクルを高い水準で維持し、効率的な資源循環の促進により、生態系保全ならびに事業リスクの低減を両立している点

 その結果、日本インシュレーションは「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を取得しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(注1)「VOC」:揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)のことで、シックハウスの規制対象物質。
(注2)「LCA」:ライフサイクルアセスメント。製品の原料調達から製造、流通、使用、廃棄に至るまでの製品のライフサイクルの各段階を通して、環境に対する負荷方法を定量的・客観的に把握する手法。


【お問い合わせ先】
 関西支店 企画調査課 電話番号06-4706-6455

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