観光活性化マザーファンドによる(株)知床グランドホテルへのメザニンファイナンス実施-当ファンド第1号案件-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)、株式会社地域経済活性化支援機構(代表取締役社長:瀬谷俊雄、以下「REVIC」という。)および株式会社リサ・パートナーズ(代表取締役社長:田中敏明、以下「リサ」という。)が共同出資する「観光活性化マザーファンド投資事業有限責任組合」(以下「当ファンド」という。)は、株式会社知床グランドホテル(本社:北海道斜里郡斜里町、代表取締役:桑島繁行、以下「当社」という。)に対する資本性劣後ローン(メザニンファイナンス(注))を実施しました。

 当ファンドは、DBJ、REVICおよびリサの3社による連携のもと、観光事業者に対する成長資金の供与を通じ、地域経済の活性化を支援するため、平成26年4月に設立されました。

 当社は、昭和35年に知床ウトロ温泉において創業された旅館事業者であり、現在では、同温泉において「知床グランドホテル北こぶし」を運営し、大手旅館の一角を占めています。世界自然遺産に登録された多様な自然や生態系を活用した観光プログラムなど、知床地域の豊かな観光資源を活かしつつ、地元食材を活かした料理づくり等、サービス向上の取り組みを通じ、顧客への訴求力を高めています。今般、それらの取り組みに加え、当社ひいては知床地域への観光入込客数の増加を企図し、本館を改装し、ロビー等パブリックスペースの全面的なリニューアルとともに、お客様の憩いの場として、オホーツク海を望む「オホーツクラウンジ」および「足湯テラス」を新たに設置しました。

 今般、当ファンドは、第1号案件として、当社が行う本館改装工事に対し、メザニンファイナンスを実施しました。本件は、当社において、観光入込客数の増加等を目的とする成長投資ですが、その成長投資を共に支えることが可能となるよう、資本に類似したメザニンファイナンスを供給するものであり、地域経済及び雇用の中核たる観光業の活性化に資する点、本ファンドの取り組み趣旨に合致するものとして実施されたものです。

 今後も、当ファンドは、3社のネットワークやファイナンスノウハウを活用し、地域金融機関とも協力しながら、地域の観光産業の活性化に資する企業への成長資金の供給等を通じて、地域の活性化を支援してまいります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、地域経済の活性化を積極的に支援してまいります。

(注)「メザニンファイナンス」:メザニンとは「中二階」を意味します。企業の資本と負債の中間的性質を有するファイナンスであり、劣後ローン、種類株式等の形態をとります。
〔当ファンドの概要〕
 (1)名称観光活性化マザーファンド投資事業有限責任組合
 (2)規模13億円
 (3)設立平成26年4月1日
 (4)無限責任組合員(GP)株式会社RD観光ソリューションズ
REVICキャピタル株式会社
 (5)有限責任組合員(LP)株式会社日本政策投資銀行
株式会社リサ・パートナーズ

〔当ファンドのスキーム図〕
当ファンドのスキーム図


【お問い合わせ先】
 企業ファイナンス部 電話番号03-3244-1351

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