（株）Digital Gridに対し出資を実施－再生可能エネルギー普及に資する技術の事業化を支援－

　株式会社日本政策投資銀行（代表取締役社長：橋本徹、以下「DBJ」という。）は、このたび株式会社Digital Grid（代表取締役：陶山茂樹、以下「当社」という。）に対し、出資を実施しました。

　当社は、東京大学大学院特任教授である阿部力也氏により発案され研究開発が進められてきた「デジタルグリッド」技術の事業化を目的に設立された会社です。当社技術は、パワーエレクトロニクスとICTの融合技術である「デジタルグリッドルーター」と蓄電池を併用することで、電力需要家間での電力融通を可能にするものです。

　太陽光や風力に代表される再生可能エネルギーは出力変動が大きく、また、地域偏在もあり、安定的に電力系統に接続するため、需給調整や送配電網設備増強等の対策が求められています。当社技術により需要側で電力需給を調整することが可能となるため、これらのボトルネック解消ひいては再生可能エネルギーの普及に資するものと考えられます。

　本件は、当社技術の先見性・社会的意義や新興国にも展開しうる発展性・成長性に着目し、電力小売自由化を見据えた当社技術の事業化を支援するために、UTEC3号投資事業有限責任組合（注1）、イノベーティブ・ベンチャー投資事業有限責任組合（注2）、電源開発株式会社、日本電気株式会社とともに、当社に対してリスクマネー供給を実施したものです。

　DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします～私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます～」に基づき、わが国の電力産業の成長および競争力強化に寄与してまいります。

（注1）株式会社東京大学エッジキャピタルが運営するファンド
（注2）NECキャピタルソリューション株式会社およびSMBCベンチャーキャピタル株式会社が運営するファンド

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