九州地域における成長支援ファンドの組成について

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、株式会社西日本シティ銀行(代表取締役頭取:谷川浩道、以下「NCB」という。)、株式会社地域経済活性化支援機構(代表取締役社長:瀬谷俊雄、以下「REVIC」という。)および株式会社ドーガン(代表取締役社長:森大介、以下「DGN」という。)と共同で、九州地域における企業の多様な成長資金ニーズに応えるため、「NCBキャピタル株式会社」(以下「当社」という。)を設立しました。
 今後、平成27年1月末を目途に、当社が運営を行う「NCB九州活性化投資事業有限責任組合」(以下「当ファンド」という。)を組成する予定です。

 地方の人口減少や高齢化はわが国における大きな問題であり、地域経済の持続的な発展・雇用の創出を図る「地方創生」は、九州地域においても重要なテーマとなっています。地場企業の多くは、人口減少や高齢化に伴う市場の縮小に加えて、大企業の地方進出に伴う競合激化・事業の後継者不足等の課題にも直面しており、今後事業再構築・企業再編・事業の円滑な承継等の抜本的な対策を行うための財務基盤の強化・資本政策の再構成を必要としています。当ファンドは、このようなニーズを有する九州地域の企業に一層の成長支援を行うものであり、優先株や劣後ローン等多様な金融サービスを組み合わせ、段階的・複合的に資金の供給を行う新しい枠組みのファンドです。

 DBJは、多数の案件を通じて蓄積してきたメザニンファイナンス等の知見を積極的に提供することで、新たな成長に繋がるリスクマネーの供給を促進し、地域経済の活性化に貢献することを目指しています。
 当ファンドは、創立10周年を迎え九州地域に強固な顧客基盤を有するNCBを中心として、上記知見を有するDBJ、専門家派遣機能等の経営支援能力を有するREVICおよび九州地域において地場ファンド運営等を行ってきたDGNが協働してGP会社である当社の運営に携わることでより高度かつ効果的なソリューションを提供することが可能となり、地場企業の成長に向けた取り組み等を幅広く支援するものです。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、地域金融の一層の高度化および地域経済の活性化を積極的に支援してまいります。


【お問い合わせ先】
 九州支店 業務課 電話番号092-741-7735


〔当社の概要〕
名称
NCBキャピタル株式会社
設立日
平成27年1月5日
株主
株式会社西日本シティ銀行
株式会社日本政策投資銀行
株式会社地域経済活性化支援機構
株式会社ドーガン
代表取締役
古賀恭介
(株式会社NCBリサーチ&コンサルティング代表取締役)


〔当ファンドの概要(予定)〕

名称
NCB九州活性化投資事業有限責任組合
設立日
平成27年1月末日
ファンド総額
50億円
無限責任組合員
NCBキャピタル株式会社
有限責任組合員
株式会社西日本シティ銀行
株式会社日本政策投資銀行
株式会社地域経済活性化支援機構
存続期間
7年間


〔ファンドのスキーム図〕

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