岩機ダイカスト工業(株)に対し、「復興特区支援利子補給金制度」および「地域元気プログラム」に基づく融資を実施

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、岩機ダイカスト工業株式会社(本社:宮城県亘理郡山元町、代表取締役:齋藤 吉雄、以下「岩機ダイカスト工業」という。)に対し、「復興特区支援利子補給金制度」および「地域元気プログラム」に基づく融資を実施しました。

 「復興特区支援利子補給金制度」とは、東日本大震災の被災地の復興に向けて、地方公共団体が作成し国の認定を受けた復興推進計画の推進の中核となる事業に必要な融資に対して、国が利子補給金を支給することにより、事業の円滑な実施を支援する制度です。また、「地域元気プログラム」は、地域ごとの強みや潜在力を活かした成長を後押しするDBJ独自の取り組みです。東北支店では、「新しい東北の産業創成」というテーマに合致する生産・販売・経営面の先進的・創造的な取り組みを、情報面・資金面からサポートしています。

 岩機ダイカスト工業は、昭和44年に設立し、宮城県亘理郡山元町に本社工場を置く、自動車部品を中心に電気製品や医療機器等幅広い分野の部品を取り扱う総合ダイカスト(注1)メーカーです。金型の設計から部品の加工までを自社で行う高い技術を背景に、順次取引先数を増やし、現在では大手自動車メーカーやTier1メーカーを含む200社近くと取引関係を有しています。

 本件は、岩機ダイカスト工業の第二の柱である、医療機器部品向けを中心としたMIM(注2)(金属粉末射出成形品)の製造工場新設資金を対象としたものです。工場新設により、岩機ダイカスト工業は販路拡大を企図するとともに、地元雇用創出の拡大と地域経済の活性化を図るものです。
 本件に対して、「地域産業の高度化又は活性化に寄与する事業であって、雇用機会の創出に資するもの」として「復興特区支援利子補給金制度」の対象事業として認定され、かつDBJ東北支店の「地域元気プログラム」の対象とし、融資を実施しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、被災地域の復興に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(注1)「ダイカスト」:溶融金属を精密な金型に圧入することにより、高精度で鋳肌の優れた鋳物をハイサイクルで大量に生産する鋳造方式の一種。
(注2)「MIM」:金属微粉末を射出成形機を用いて成形した後、脱脂、焼結し必要に応じて後加工を施して仕上げる粉末冶金方式の一種。

【お問い合わせ先】
 東北支店 企画調査課 電話番号022-227-8182

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