とうきょう活性化基金によるインスペック(株)に対する融資決定について

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)、株式会社東京都民銀行(代表取締役頭取:柿﨑昭裕、以下「都民銀」という。)および株式会社リサ・パートナーズ(代表取締役社長:田中敏明、以下「リサ」という。)が共同出資する「とうきょう活性化基金投資事業有限責任組合」(以下「当ファンド」という。)は、第4号案件として、インスペック株式会社(東証マザーズ上場。以下「当社」という。)に対する融資を決定しました。

 当ファンドは、DBJ、都民銀およびリサの連携のもと、首都圏に一定の事業基盤を有する中堅・中小企業に対し、事業基盤の改善・強化や一層の拡大・成長を支援するために平成26年9月に設立されました。

 当社は世界で随一と評される画像処理技術等を有し、世界の大手ICメーカーや精密基板メーカーから高い評価を受けるハイエンド基板検査装置の研究開発型メーカーです。昨年9月にはバーチャルスライドシステムのパイオニアである株式会社クラーロにスポンサーとして参画しており、今般、プリント基板製造装置の有力メーカーであるFirst EIE SA(スイス)の事業を承継することとなりました。当社グループはいずれの事業も確かな事業性と成長性が見込まれ、また、M&Aによるシナジーも期待されています。当社グループ各社は今後東京を起点としてグローバルに展開し、日本経済の活性化に大きく寄与することが期待される点、当ファンドの趣旨に合致するものとして、First EIE SA株式取得資金の融資を決定したものです。

 今後も当ファンドは、首都圏に一定の事業基盤を有し、確かな事業性を有するお客様を対象として、お客様の財務内容や債務者区分、企業ステージや業種等にとらわれず、お客様に寄り添う精神に基づき、多様な金融サービスを提供することにより、首都圏、広くは日本経済の活性化を幅広く支援してまいります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、こうした地域企業の活性化支援にかかる取り組みの幅広い展開を含め、地域金融の一層の高度化および地域経済の活性化を積極的に支援してまいります。


【お問い合わせ先】
 企業ファイナンス部 電話番号03-3244-1351


1.個別案件概要
商号
インスペック株式会社
本社所在地
秋田県仙北市角館町
資本金
485,440千円
代表者
代表取締役社長 菅原 雅史
事業内容
ハイエンドAOI(パターン検査装置)・AVI(最終外観検査装置)開発・製造・販売等
事業特性
ハイエンド基板検査装置に必要とされる画像処理技術、光学センシング技術およびメカトロニクス技術を全て最高水準にて保有しており、世界の大手ICメーカーや精密基板(ICパッケージ基板、フレキシブル基板、ガラスマスク、TABテープ等)メーカーから高い評価を得ている。
案件取組趣旨、
資金使途等
プリント基板用フォトプロッタの有力メーカーであるFirst EIE SA(スイス)の事業承継ニーズを受けて、同社株式取得資金を提供することで、当社グループの成長を支援する。


2.当ファンドの概要

名称
とうきょう活性化基金投資事業有限責任組合
組成日
平成26年9月9日
ファンド形態
投資事業有限責任組合
ファンド総額
3,000百万円
無限責任組合員
株式会社とうきょう活性化ソリューションズ
有限責任組合員
株式会社東京都民銀行
株式会社日本政策投資銀行
株式会社リサ・パートナーズ



〔スキーム図〕

0000019022_img1.png
DBJ News一覧へ戻る