三菱製紙(株)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施-3年連続で最高ランクの格付を取得-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、三菱製紙株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:鈴木邦夫、以下「当社」という。)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ環境格付」は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて融資条件を設定するという、世界で初めての融資メニューです。

 当社は、明治31年創立の製紙メーカーで、塗工印刷用紙やインクジェット用紙などを主力製品としています。「世界市場、技術力、地球環境のアプローチから、社会に貢献することを目指します」の企業理念に基づき、付加価値の高い紙製品を市場に供給するとともに、原料調達や環境配慮製品の創出等による循環型社会の構築に努め、本業を通じた環境活動を高い水準で実践しています。

 今回の格付では、以下の点を評価しました。
(1)JBIB(注1)のワーキンググループに参加する等、原料採取から加工・流通の全ての段階において、社会・環境・経済面で配慮した責任ある調達を実践しつつ、FSC®森林認証紙(注2)の普及推進に注力している点
(2)社有林を活用した環境教育プログラム「エコシステムアカデミー」等を通じた、継続的かつ積極的な生物多様性保全活動を推進している点
(3)バイオマス燃料や廃棄物燃料等の有効利用により、廃棄物の最終処分量・化石燃料使用量を削減し、環境負荷の少ないエネルギーへの転換を推進している点

 その結果、当社は3年連続で「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を取得しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。


(注1)JBIB:一般社団法人企業と生物多様性イニシアティブの略称。
(注2)FSC森林認証:FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)が運営し、環境、社会、経済の観点から森林管理が適正に行われているかどうかを審査・認証する制度のこと。同制度には2つの認証(森林管理の認証:FM(Forest Management)認証/加工、流通過程の認証:CoC(Chain of Custody)認証)があり、第三者機関が審査・認証を行う。

【お問い合わせ先】
 企業金融第5部 電話番号03-3244-1620

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