「社会的価値・資本創出型M&Aアワード」を創設―社会的に優れたM&Aディール(ソーシャルM&A)を表彰―

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、M&Aにおいて社会的価値・資本を創出した優れたディールを表彰するアワードを創設し、綜合警備保障株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:青山幸恭、以下「ALSOK」という。)に対し「大賞」を、また、株式会社八神製作所(所在地:愛知県名古屋市、代表取締役社長:八神徹、以下「八神製作所」という。)に対し「特別賞」をそれぞれ授与しました。

 本アワードは、「環境格付」融資などにより培った手法を活用して、DBJが独自に開発した評価システムにより、社会的価値・資本の創出に優れたM&Aディールを選定し表彰するものです。この表彰により、これまで経済的価値の追求のみが強調されてきた感のあるM&Aが、資本とビジネスの構成を変革することで社会的な価値を創出する有力な事業手法となり得ることを証明し、さらに社会的により優れたM&A(ソーシャルM&A)の普及促進を図ろうとするものです。

 警備業務を行うALSOKについては、介護事業を行う企業を買収することにより、従来から提供してきた高齢者向け警備を生活全般のセキュリティサービスに発展させ、地域包括ケアを推進することで、地域の安心・安全を飛躍的に高めようとする点を評価しました。近年高齢化が進む地域の暮らしをより豊かにすることが強く求められる中で、今後のわが国の先進的な取り組みをリードするM&Aディールであると認められました。

 また、中部圏で医療機器卸業を営む八神製作所については、関東圏で同種事業を展開する企業を買収することにより、適正使用支援(注)を含む先駆的な院内物流サービスを提供する事業を拡大し、安定供給エリアの拡大とともに地域医療の高度化に資する強固な経営体制を構築した点を評価しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、このたびのアワード創設を契機として、社会的に優れたM&Aの普及促進に向けたお客様の取り組みを、積極的に支援してまいります。

(注)医療機器卸が、医療事業者に対し、手術等における機器の適正な選択や在庫管理を支援するサービスを行うこと。

【お問い合わせ先】
 企業戦略部 電話番号03-3244-1724
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