国・地方ともに厳しい財政状況の中で、昨今ますます深刻化する公共施設の老朽化問題等へ対応していくためには、PPP/PFI等による民間ノウハウ・資金の活用を通じて、インフラの運営・更新等の効率化、サービスの質的向上、財政負担の軽減を図ることが重要と考えられます。平成28年6月に閣議決定された政府の「日本再興戦略2016」では、平成34年までの10年間でPPP/PFIの事業規模を従前目標の12兆円から21兆円に拡大することが掲げられており、中でも空港・道路・上下水道等を重点分野とするコンセッション(公共施設等運営権)の推進は、取り組みの大きな柱に位置づけられています。DBJでも、平成25年6月に開設した「PPP/PFI推進センター」を中心に、PPP/PFIの活用拡大へ向けた各種取り組みを一層強化しています。
このような中、当シンポジウムは、地方公共団体等において水道事業におけるコンセッション方式の導入の可否を検討する際に参考となる情報を提供するべく、水道事業分野での民間活用が進むフランスからリヨン市のジェラール・コロン市長をお招きし、講演を頂くものです。また併せて、先般DBJが内閣府等とともに実施した英仏の水道事業における最新の制度設計や先行事例等に係る現地調査結果(※)や、民間事業者による海外水道事業における具体的なイノベーション事例をご紹介する予定です。
(※)DBJでは「フランス・英国の水道分野における官民連携制度と事例の最新動向について」と題したレポート(https://www.dbj.jp/investigate/list/?year=2016&cat=report)を発行致しました。
【開催要領】
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(注)PPP(Public Private Partnership:パブリック・プライベート・パートナーシップ)とは、行政主体による公共サービスを、行政と多様な構成主体との連携により提供していく新たな考え方。民間委託、PFI、指定管理者制度、民営化、地域協働、産学公連携等を含めた公民連携手法の総称。
PFI(Private Finance Initiative:プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)とは、公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力および技術的能力を活用して行う新しい手法。
コンセッション(公共施設等運営権)とは、公共施設等について、施設の所有権を公共施設等の管理者等が有したまま、民間事業者等が運営等を行い、利用料金を自らの収入として収受できる権利。
【お問い合わせ先】
地域企画部 PPP/PFI推進センター 電話番号03-3244-1513
【お申込みに関するお問い合わせ先】
内閣府 民間資金等活用事業推進室
電話番号03-6257-1654 FAX03-3581-9682