三菱UFJリース(株) と(株)日本政策投資銀行国内最大規模の医療・介護特化型投資ファンドを組成

三菱UFJリース株式会社
株式会社日本政策投資銀行


 三菱UFJリース株式会社(代表取締役社長:白石正、以下「MUL」という。)および株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:柳正憲、以下「DBJ」という。)は、病院や高齢者施設を対象にファイナンス提供や不動産流動化等を手掛ける投資ファンド(以下「当ファンド」という。)を、総額250億円で組成することに合意しました。医療・介護分野に特化した投資ファンドとしては、国内で最大規模となります。

 わが国の医療・介護分野では、施設の老朽化や病院経営者の高齢化などの構造的な課題も浮き彫りになっており、築古の病院の建て替えや医療機関の機能強化・転換による経営安定化支援へのニーズが従来以上に高まっております。こうしたなか、政府は「日本再興戦略」等で病院と介護一体型の「地域包括ケアシステム」の普及を強く推進しており、将来的に医療と介護の連携や機能一体化による経営強化を模索する動きも加速していくものと見込まれております。

 MULとDBJはこれまでにも、地域医療機関向け劣後ローンの提供を目的とする「地域ヘルスケア成長ファンド(総額100億円)」を、平成26年5月に共同で組成するなど、この分野において積極的な協業を進めてまいりました。今回立ち上げる当ファンドでは、病院や高齢者施設を対象として、劣後ローンの提供のみならず、不動産流動化や再生型債権投資等のより多彩な金融サービスを提供するほか、開発型の不動産流動化案件にも取り組み、ヘルスケアREIT等との連携も進めていく予定です。

 また、当ファンドの無限責任組合員であるヘルスケアマネジメントパートナーズ株式会社(代表取締役社長:村山 浩、以下「HMP」という。)の株式持分を、本年10月17日付で三菱商事株式会社(以下「MC」という。)からMULが譲り受け、MULとDBJの2社による共同出資体制となりました。これにより、高い専門性が要求されるヘルスケア分野で豊富な実績のあるHMPのアセットマネジメントノウハウに加え、DBJによる地域金融機関との連携機能、MULが持つ医療機関との取引ネットワークの活用が可能となり、今後は3社の協働により病院・介護施設の成長や経営安定化を金融面からサポートしてまいります。

 医療・介護分野において、MULはこれまで医療機関向けファイナンスに加え、グループ会社を通じて中古医療機器売買や介護施設運営を手掛けるなど、金融機能に留まらない幅広いサービスを提供してまいりました。今後はこれらの機能に加えて、HMPが持つ病院・介護施設向けアセットマネジメントの知見や、今後、ITや人材サービス等の各種機能を付加することで、政府が進める「地域包括ケアシステム」の構築を支えるトータルソリューションの提供を目指していく予定です。

 DBJは、わが国のヘルスケア市場の持続的な発展を支援するべく、これまでファイナンス(不動産流動化への対応や「DBJビジョナリーホスピタル」等の評価認証型融資の活用を含む)、アドバイザリーサービス、情報発信等に積極的に取り組んでまいりました。今後は、新ファンドを通じたリスクマネーの供給も含め、引き続き投融資一体型のソリューション提供機能をフルに発揮し、ヘルスケア事業者の成長や事業基盤強化を支援してまいります。

【当ファンドの概要】

名称トリニティヘルスケアⅡ投資事業有限責任組合
ファンド総額250億円(当初)
出資者無限責任組合員: ヘルスケアマネジメントパートナーズ株式会社
有限責任組合員: 三菱UFJリース株式会社
         株式会社日本政策投資銀行

【運営会社の概要】

商号ヘルスケアマネジメントパートナーズ株式会社
所在地東京都港区浜松町一丁目27番16号 浜松町DSビル7階
代表者代表取締役社長 村山 浩
設立平成19年2月
事業内容ヘルスケア関連のアセットマネジメント業務および医療機関等へのコンサルティング業務の提供等
資本金300百万円
株主三菱UFJリース株式会社:66%
株式会社日本政策投資銀行:34%

新ファンドのスキーム図
【お問い合わせ先】
 株式会社日本政策投資銀行 企業金融第6部 ヘルスケア室 電話番号03-3244-1730

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