航空機産業分野での連携協定を通じて初の研究開発段階にある技術を対象としたファイナンスの具体的調整に着手

 株式会社日本政策投資銀行(社長:柳正憲、以下「DBJ」という。)は国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:奥村直樹、以下「JAXA」という。)と平成28年3月31付で航空機産業分野における連携に関する包括協定を締結し、中長期的な視野での本邦航空機産業の国際競争力強化に貢献することを目指した連携活動を実施してきましたが、この連携活動を通じて、今般、DBJが航空機産業分野では初めて、企業の研究開発段階にある技術を対象としたファイナンスについての具体的な案件実現に向けた調整に着手しました。

 これは、DBJが持つ従来のネットワークから得る知見に、新たに中長期的視点に立った航空技術の研究開発を進めているJAXAの技術的知見を加えることを通じて、DBJが企業の研究開発段階へのファイナンスに関する具体的検討を行う環境が整ったことによるものです。

 産業界の中長期的な発展、国際競争力強化を図っていくうえでは、企業における次世代の新技術への不断の挑戦が重要である一方、特に航空機産業においては、次世代の新技術開発はリスクが高く、十分な取り組みが困難な環境でした。企業の研究開発段階へのファイナンスは、こうした状況に対して、企業の優れた新技術が「死の谷」を乗り越え社会実装へと加速する環境を実現させるとともに、航空機産業の研究開発力強化にもつながるものです。

 DBJでは既に数件の企業や技術を対象として検討を進めており、JAXAを始めとした技術的知見を持つパートナーとの協業を深めて研究開発段階にある技術を対象としたファイナンスへの取り組みの可能性を広げ、研究開発を加速させていきます。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、航空宇宙産業の新たな価値の創出・国際競争力強化に貢献してまいります。

(ご参考)
 JAXA公表資料リンク:http://www.jaxa.jp/press/2017/05/20170522_dbj_j.html
【お問い合わせ先】
   航空宇宙室 電話番号 03-3244-1660
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