Korean Airlinesに対する(株)三井住友銀行との共同による航空機ファイナンスへの取り組みについて-世界初の保険を活用した航空機ファイナンス-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:柳正憲、以下「DBJ」という。)は、株式会社三井住友銀行(頭取CEO:髙島誠、以下「SMBC」という。)と共に、今般、Korean Airlines Co., Ltd.(本社:ソウル、以下「当社」という。)向けに保険仲介大手のマーシュ(本社:ロンドン)が新たに開発した保険を組み込んだ枠組み(AFIC:Aircraft Finance Insurance Consortium)を活用し、当社が新たに購入する航空機に対して融資契約を締結しました。AFICを活用した航空機ファイナンスとしては世界初の取り組みとなります。

 AFICは、世界的に拡大する航空機ファイナンス需要に応えるために開発された新しい金融スキームです。AFICは、4つの保険会社(Allianz、Axis Capital、Sompo International(旧Endurance) 、Fidelis)によって構成され、航空会社やリース会社の航空機購入に対する融資の元利金不払いについて、保険を付与します。AFICの開発は、持続的な航空機ファイナンス市場の整備につながり、航空会社等の航空機購入の促進が期待されます。

 DBJは、イノベーティブな商品開発による持続的な航空機ファイナンス市場の創造を支援する観点から、世界初となるAFICによる信用補完を活用した当社の機材購入資金を対象とする融資をSMBCとともに行います。本件融資資金は、当社の購入するボーイング787-9型航空機の購入資金に充当されます。

 また、DBJは2015年6月に、Boeing Capital Corporationとの間で、航空機製造業と航空機ファイナンス市場の健全な発展に向けて相互協力していくことを約した業務協力協定を締結しており、かかる協定に基づき本件を推進してきました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後とも、航空機ファイナンス分野の活動を強化してまいります。


【お問い合わせ先】
   企業金融第4部 電話番号 03-6311-8482
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