(医)直和会に対し、「DBJ ビジョナリーホスピタル」に基づく融資を実施-高度な医療機能の提供と防災および事業継続への取り組みを評価-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、医療法人社団直和会(所在地:東京都葛飾区、理事長:猪口正孝、以下「当法人」という。)に対し、「DBJ ビジョナリーホスピタル」認定し、融資を実施しました。

 「DBJビジョナリーホスピタル」は、公益財団法人日本医療機能評価機構(所在地:東京都千代田区、理事長:河北博文、以下「JQ」という。)による「病院機能評価」の認定(注1)を受けた病院を対象に、DBJが開発した独自の環境評価・BCM評価システムにより、環境配慮、または防災および事業継続対策に優れた病院を「DBJビジョナリーホスピタル」として評価・認定し、その評価に応じて融資条件を設定する融資メニューです。

 当法人は、東京都葛飾区において平成立石病院(一般203床)を運営する医療法人であり、東京都区東北部医療圏に属する二次救急医療機関として、地域医療および急性期医療に貢献するため、平時より高度な医療サービスを提供しております。近年では、トリアージポストや救護施設としての機能を備えた平成立石ペンギンクリニックを開院する等、防災および事業継続の取り組みについても積極的に進めております。

 今回の格付では、以下の点を高く評価しました。
 (1)理事長が、全日本病院協会常任理事、東京都医師会副会長(病院・防災部門ほか2部門の統括)等に就任するとともに、防災対策、BCMに関して自院に必要な取り組みを率先して実施している点
 (2)想定首都直下型地震発生時の医療需要を算出し、優先業務をフェーズごとに整理するとともに、ベッドコントロール、広域搬送、DMAT(注2)活用等の複数の病院機能維持のための戦略を有している点
 (3)災害拠点病院に指定されて以降、毎年、葛飾区地域の関係機関と合同訓練を実施している点

 その結果、当法人は「防災および事業継続への取り組みが優れている」と評価しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、地域社会に良質な医療の持続的な提供を行うお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(注1)JQ は、病院が組織的に医療を提供するための基本的な活動(機能)が、適切に実施されているかどうかを中立、公平な立場で第三者的に評価する「病院機能評価事業」を行い、評価の結果、一定の水準に達したと認められた病院に対して認定証を発行しています。平成31年2月現在、全国の病院の約3 割の病院が認定を受けております。
(注2)DMATは、災害医療派遣チーム(Disaster Medical Assistance Team )の略称であり、災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チームを指しております(DMAT事務局HPより引用)。


【お問い合わせ先】
    企業金融第6部 ヘルスケア室 電話番号 03-3244-1730

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