株式会社LIXILとの共同投資によるGROHE Group S.à r.l.社の株式取得について

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明、以下「LIXIL」という。)との間で、各々が50%の議決権を有する特別目的会社等を通じて、GROHE Group S.à r.l.(本社:ルクセンブルグ、以下「Grohe社」という。)の発行する87.5%の株式をGlacier Luxembourg One S.à r.l.(本社:ルクセンブルグ)より取得することに合意し、併せて、Grohe社の上場子会社であるJoyou AG(本社:ドイツ、以下「Joyou社」という。)の発行する株式を、今後公開買付け等の手続を通じて取得することといたしました。

 本件は、DBJが提供する「成長戦略支援のための付加価値創造型エクイティ投資(VG投資プログラム)※」を活用した、DBJおよびLIXILによる共同投資です。DBJによる資金面での支援に加え、国内外での実績を踏まえたノウハウ、人材、情報ネットワーク等の補完的資源の活用等により、Grohe社の競争優位性の維持・発展、ひいてはLIXILグループ全体の企業価値向上にDBJとして貢献できるものと考えています。

 Grohe社は、ドイツを中心とする水栓金具の欧州最大手企業であり、世界のサニタリー市場で最も認知度の高いブランドの一つです。同社の製品は130か国以上で販売され、その高い品質と優れたデザイン性で各国の一流ホテルやマンション等で広く使用されています。また、Grohe社は間接的に、中国で衛生陶器等の製造・販売を手掛けるJoyou社株式の72.3%を保有、中国での事業展開を積極的に推し進めています。

 LIXILグループは、平成23年5月に公表した中期経営VISIONで「住生活産業におけるグローバルリーダーとなる」との目標を掲げ、平成23年にカーテンウォール事業を手掛ける伊Permasteelisa社を、平成25年までに衛生陶器等の製造・販売を手掛ける米American Standard社グループを、各々買収しています。本件共同投資は、LIXILグループが、新たに水栓金具分野におけるグローバル展開の足掛かりを獲得し、また、アジア地域における販売ネットワークを拡充することに資するものであり、わが国産業競争力の強靭化に向け、DBJが支援する意義は高いものと考えています。

(※)「成長戦略支援のための付加価値創造型エクイティ投資(VG投資プログラム)」の取り組みについては、関連PDFをご覧ください。(VG投資プログラム = “Value for Growth” Investment Program)

【お問い合わせ先】
 経営企画部 広報・CSR室 電話番号03-3244-1180

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