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職員インタビュー

Interview
新たな金融の仕組みを創出して、
国や地域の変革に寄与する
その志を存分に果たしたいと
メガバンクからDBJへ転身
渡邊 圭の写真
KEI WATANABE
渡邊 圭
ストラクチャードファイナンス部
前職のメガバンクでは、新たなファイナンスのスキーム開発を数々手がけ、本邦初となるサステナビリティ・リンク・ローンを組成した実績も持つ渡邊。そうしたチャレンジを通して、国や地域の変革や創生に寄与していくことに大きな意義を覚え、その醍醐味をもっと堪能したいとDBJへの転職を決意した。入行後、希望していたソーシャル・インパクト・ボンドの案件組成に挑む機会も得て、自ら描くビジョンを実現しようとしている。
  • 2013年
    社会・国際学群卒。大手邦銀に入行し、支店での法人営業を経験した後、シンジケートローンやプロジェクトファイナンスの組成に従事。
  • 2022年
    DBJに入行。企業金融第1部に配属となり、主に化学業界の製造業のお客様を対象とした投融資に従事。
  • 2025年
    ストラクチャードファイナンス部に異動。ソーシャル・インパクト・ボンドの組成や、国内外のインフラへの投融資案件を担当。
渡邊 圭の写真
前職のメガバンクでは、新たなファイナンスのスキーム開発を数々手がけ、本邦初となるサステナビリティ・リンク・ローンを組成した実績も持つ渡邊。そうしたチャレンジを通して、国や地域の変革や創生に寄与していくことに大きな意義を覚え、その醍醐味をもっと堪能したいとDBJへの転職を決意した。入行後、希望していたソーシャル・インパクト・ボンドの案件組成に挑む機会も得て、自ら描くビジョンを実現しようとしている。
Chapter 01
プロジェクトファイナンス案件でDBJと協業。
収益性と公共性をともに追求する姿に惹かれた。
前職のメガバンクではどのようなキャリアを積まれたのでしょうか。
新卒でメガバンクに入行後、関東近郊の支店で中堅・中小企業のお客様への法人営業に3年間携わった後、大企業向けのストラクチャードファイナンスを担う部門に異動し、シンジケートローンなどのオリジネーション業務に5年、そして再生可能エネルギー関連のプロジェクトファイナンスに1年ほど従事しました。そちらの部門では、アレンジャーとしてシンジケートローンの案件組成を手がけるとともに、新たなファイナンスの枠組みの設計にも取り組み、国内で初となるシンジケーション方式でのサステナビリティ・リンク・タームローンを実現してESGファイナンスの先鞭をつけました。また、シンジケートローンの形にとらわれず、債権の信託受益権化を行うことで、事業法人や公共法人等、金融機関以外の法人を投資家として活用するスキームも開発するなど、世の中にまだない金融の仕組みを創出していくことに大きなやりがいを感じながらキャリアを重ねていました。
転職を考えるようになったのはどうしてですか。
前職で洋上風力発電のプロジェクトファイナンス案件に携わり、共同アレンジャーとしてDBJと協業する機会がありました。そこでDBJの方々と議論する場がたびたびあり、公共性と収益性をともに追求している姿に触れて、とても共感を覚えたのです。私はもともと「国や地域の変革に寄与したい」という志を抱いて金融の世界に飛び込みましたが、DBJならその思いがいっそうかなえられるのではないかと、転職を意識するようになりました。
DBJへの入行を決めたポイントは何ですか。
私は前職での経験から、いままでにないファイナンスのスキームをつくって社会に貢献することに大きな意義を覚えていました。DBJは「金融力で未来をデザインします」という使命を掲げて金融フロンティアの開拓に挑んでおり、私の志向とまさに一致していました。中でも私は、地域が抱える社会課題解決のための有力な手法として「ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)」(※)に興味を持っていて、ぜひこれを普及させたいという思いをずっと抱いていました。SIBは新しいスキームを生み出す余地が広い領域であり、前職でも案件組成に努めていたこともあったのですが、やはり収益性に難があってメガバンクの論理ではなかなか受け入れてもらえなかった。一方で社会価値も重視するDBJは、こうした案件にも堂々と取り組むことができると伺い、大いに魅力を感じて当行への転職を決断しました。
(※)地方自治体などによる成果連動型民間委託契約方式の一種で、民間資金の活用により事業が行われるもの。投資家が事業者に対し事業資金を提供し、事業の成果に応じて自治体が事業者に対し成果報酬を支払う仕組み。
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Chapter 02
関係省庁と業界課題をディスカッションし、
政策の方向性を踏まえてお客様の成長をサポート。
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DBJ入行後、どのような業務に携わってきたのでしょうか。
入行後は企業金融第1部に配属となり、主に化学業界の製造業のお客様への投融資に従事しました。3年ほどRM(Relationship Management)を担当した後、ストラクチャードファイナンス部に異動し、かねてより希望していたSIBの組成を手がけることに。SIBを推進するチームを率いるとともに、国内外のインフラに関わる投融資案件の組成も担当しています。
前職と比較して、何かギャップを感じる部分はありましたか。
RM業務に関しては、お客様と密にコミュニケーションをとって投融資の機会を探るというプロセスは同様であり、業務を進めるうえでそれほど違いは感じませんが、DBJでは単に個社の資金需要に応えるのではなく、そのお客様が属する業界全体を俯瞰しながら物事を考えなければなりません。政策の動きも踏まえ、業界が抱える課題にも対応しつつ、お客様の成長をサポートすることがDBJには求められているのです。たとえば、私が以前に携わっていた化学業界では、競争力強化に向けた事業再編などが長らく重要なテーマとして認識されていますが、お客様とそこまで踏み込んで議論し、一緒に成長戦略を考えて実行に移していく。ですから、お客様の財務部だけではなく、経営企画部や事業部ともリレーションを構築しており、いろいろな部署の方々にお会いして意見を交換することも多いです。
他の金融機関との大きな違いを覚えるのは、どのような点ですか。
政府系金融機関ということもあって、省庁とディスカッションできる機会がたびたびあり、産業全体の動きを理解しながらお客様をサポートできることでしょうか。以前の部署では、経済産業省で化学業界を担当する課の方々とも信頼関係を築いており、私も上司と一緒に経産省に赴いてディスカッションに参加。そこで目下の業界全体の課題や政策の方向性などを互いに共有し、新たなソリューションの企画やお客様とのディスカッションにもつなげていました。省庁側も民間企業がどのような課題を抱え、どのようなサポートを求めているのかという現場の声を必要としており、そのつなぎ役としてDBJが頼りにされている。前職では、若手の担当者が省庁と関わる機会はほとんどなかったため、こうした経験ができることもDBJならではだと思いますね。
また、前職では達成すべき明確な収益目標があり、そこから逆算して自分の行動を考える習慣が染みついていたので、最初は非常にとまどいましたが、上司が身をもってDBJにおけるRMのあり方を示してくださいました。入行当初、上司とよくお客様のもとに同行させていただいたのですが、先ほどお話ししたような業界再編に関する課題感などを自ら提示し、お客様を巻き込んで議論を起こし、そのためのソリューションをお客様と一緒に考えていく中で具体的な案件に結びつけていく。その様子に間近で触れ、お客様が抱える課題に真剣に向き合うことが結果として案件と収益につながっていくのだと学び、常にそうした意識をもって仕事に臨んでいます。
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Chapter 03
収益よりも社会的な意義を重視し、
ソーシャル・インパクト・ボンドの普及に挑む。
これまでDBJで取り組んだ業務の中で、印象に残っている経験について教えてください。
最初に配属となった企業金融第1部で化学業界を担当していたとき、ある化学メーカーの新事業サポートに関わりました。そのお客様は、長年にわたって培った独自の技術をEV向け蓄電池のマテリアルに応用し、新たな市場の獲得を目指していました。近年、世界のEV市場は急拡大しており、短期間のうちにグローバルベースで設備投資して生産能力を増強しなければ、蓄電池という国家的にも重要な部材のサプライチェーンの一角を担えないという危機感がありました。多額の資金需要が生じていたものの、従来の融資手法では制約やリスクが大きく、お客様のニーズに沿った対応ができない。そこで、お客様と議論を重ねて、事業のリスクとリターンをDBJがシェアして投資するストラクチャーを構築して実行。結果、お客様の新事業拡大を強力にサポートすることができました。これは、お客様や業界が抱える課題をしっかりと認識し、産業構造の転換のあるべき方向を見据え、自らリスクを取って投資するという、一般の金融機関にはない機能を有するDBJだから実現できた象徴的な案件だと思っています。行内で高い評価も受け、私自身もDBJでキャリアを積んでいくうえで大きな自信になりました。
現在所属するストラクチャードファイナンス部では、どのような業務を手がけているのでしょうか。
私はいまインフラ関連の投融資を担当するチームを統括する立場に就いており、その一環としてSIBの案件創出を推進しています。SIBの社会的意義は広く認められているものの、まだまだ案件化が難しいのが実情です。自治体側にも、SIBを活用して社会課題を解決していこうという気運が醸成されておらず、SIBの仕組みを理解されている方も少ない。そんな中、チームを統括してSIBを普及させていくことに懸命に取り組んでおり、いくつか案件も生まれ始めています。SIBは、現状では手間がかかり、大きな収益も望めないことから一般の金融機関ではなかなか取り組めないですが、DBJは社会的価値につながるのならば、じっくりと腰を据えて検討することができる。こうした環境で力をふるえるのも、DBJに転職して良かったと思うことの一つです。加えて、空港や鉄道、光ファイバー網やデータセンターのデジタルアセットなど、国内外のインフラへの投融資案件も私たちのチームでリードしています。
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Chapter 04
パブリックマインドを強く胸に抱き、
新たなファイナンスの領域にも挑戦していく
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DBJの社風や文化について、どのように捉えていますか。
皆さんとても人柄がよく、優しい方ばかりなのですが、いざお客様と折衝する段になると、自分の仕事に対する信念と誇りをもち、けっして妥協せずに向き合っている。皆さんの仕事ぶりには迫力すら感じ、私も大いに感化されています。また、お互いに支え合う社風であり、案件で他部署と連携しなければならない場合など、上司や先輩方が関係者をすぐに紹介してくださる。DBJは小規模な組織であるため、さまざまな案件に携わるうちに行内でネットワークがおのずと広がり、キャリア入行でもストレスなく働ける環境だと思います。
これからの目標を聞かせてください。
私は地方の出身であり、故郷のような地方を少しでも元気にしたいという思いもあって、ずっと「国や地域の変革に寄与する」ことを志してきました。その思いを果たすためにDBJは絶好のフィールドであり、まずはSIBのさらなる普及を図っていきたいと考えています。SIBの最大の価値は、行政が民間事業者に対して「仕様発注」ではなく「性能発注」できることです。社会課題解決のためのスキームを民間のノウハウや資金を活用して構築でき、限られた予算の中で最大限の効果を得ることが可能になる。優れた手法であると考えているので、今後、DBJにおいて恒常的に案件を検討・組成できるようなマーケット環境をつくっていくことがいまの私の目標です。また、SIBのみならず公益性を伴うインフラ全般を担当していることから、パブリックマインドを胸に新たなファイナンスの領域にも挑戦していきたいと思っています。
最後に、DBJへの転職に興味をお持ちの方々にメッセージをお願いします。
DBJでキャリアを積む醍醐味は、公益性を大切にしながら、日々の収益目標にとらわれることなく挑戦したい仕事にとことん向き合えることだと思います。産業や地域にとって意義があるのならば、収益性だけにとらわれず、パブリックマインドをもって果敢に取り組むことができる。いまの社会に対して課題意識がある方には、とても魅力的な職場だと思いますので、まずは一度、DBJの職員と接してみることをお勧めします。
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