「2050年に向けたコンビナートのカーボンニュートラル化への設備投資が地域経済にもたらす影響に関する調査」を発行

~山口県・周南地域をモデルとしたコンビナートCN化投資の経済波及効果分析~

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、このたび株式会社価値総合研究所と共同で、「2050年に向けたコンビナートのカーボンニュートラル化への設備投資が地域経済にもたらす影響に関する調査」と題した調査レポート(以下「当レポート」という。)を発行しました。

 化学、鉄鋼、窯業・土石(セメント)等の多排出産業が集積する瀬戸内・周南地域では、燃料転換や原料転換、CCUS等のカーボンニュートラル(CN)化に向けた設備投資が、産業競争力の維持と地域の持続的成長の両立に向けた鍵となっています。 当レポートは、先進的なCN化の取り組みを進める周南コンビナート(周南市・下松市・光市)に焦点を当て、CN化に向けた設備投資が地域経済に及ぼす影響を、地域経済循環分析等を用いて定量的に分析したものです。

当レポート要旨は以下の通りです。

1.周南地域の生産額は約4.87兆円、GDPは約1.60兆円であり、地域全体の労働生産性は1,441万円/人と全国平均を大きく上回ります。これは化学、鉄鋼、窯業・土石(セメント)等のコンビナート主要産業と、その関連産業の生産性の高さによるものです。
2.周南コンビナートの生産額は約2.96兆円、GDPは6,614億円で、周南地域全体に占める割合はそれぞれ約6割、約4割と、地域経済を支える重要な存在です。これらの生産活動は、取引先を通じて全国に7.38兆円、山口県に1.70兆円もの経済波及効果をもたらしています。
3.CN技術の導入は、設備投資段階の「建設効果」と、生産額増に伴う「事業効果」として発現します。建設効果では、CN技術への設備投資額9,879億円により、全国に2.1兆円、事業効果では生産額が約1.25倍に拡大することで、全国に1.8兆円に上る経済波及効果を生み出します。
4.地方創生に向けて、①補助金の獲得を通じたCN技術の確実な導入、②CN技術導入における地域企業との取引拡大と地域資源の最大活用、③産業資源を活用した宿泊型観光の強化、の3点を示しています。

 当レポートの詳細は、DBJウェブサイト「調査研究レポート」に掲載していますのでご参照ください。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後とも地域に役立つ情報発信を積極的に行ってまいります。



【お問い合わせ先】
産業・地域調査部 電話番号 03-3244-1840