日本の蓄電池産業の"勝ち筋"と
サプライチェーン強靱化に向けた取り組み

~蓄電池産業の課題と競争力強化のシナリオ~
2024年7月
ネクスト・ジャパン最前線産業[ 基本解説 ]
経済産業省
商務情報政策局 情報産業課 電池産業室長
眞柳秀人氏
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2050年の脱炭素・カーボンニュートラル実現へ向け、世界各国では、再生可能エネルギー(再エネ)の普及・拡大をはじめとした様々な取り組みが加速している。そのカギを握るデバイスの一つが「蓄電池」だ。特に自動車等のモビリティから排出される温室効果ガスを減らすことに有効とされるのが、ガソリン車から電気自動車(以下、EV)への転換である。このモビリティ電動化において核心部分を担う「車載用リチウムイオン電池(以下、LiB=Lithium-ion Battery)」は、そのキーテクノロジーにほかならない。また、再エネの主力電源化に向けた電力の需給調整や、5G通信基地局やデータセンター等の重要施設のバックアップ電源・レジリエンス強化を担うなど、蓄電池は電化社会・デジタル社会を支える重要物質とされている。半導体が産業の「脳」といわれるのに対し、蓄電池が今や産業の「心臓」といわれる所以である。蓄電池は車載用と定置用に区分けされるが、今回は車載用LiB市場における日本の課題と競争力強化に向けた政府の支援・取り組みについて、日本の蓄電池政策を牽引する、経済産業省の電池産業室長・眞柳秀人氏にお話を伺った。