日本貨物鉄道(株)に対し、環境格付に基づく融資を実施~「環境格付利子補給制度」を適用~

 日本政策投資銀行は、平成20年9月29日、日本貨物鉄道株式会社(本社:東京都千代田区)に対し環境格付に基づく融資を実行しました。

 同融資は、スクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて融資条件を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した融資です。

 今回の評価対象となった日本貨物鉄道株式会社は、地球環境にやさしい鉄道貨物輸送を中心とした総合物流企業グループとして発展することを目標としており、「モーダルシフトの担い手」として環境保全への貢献をグループ指針の1つとして掲げております。
 今回の評価では、当社の環境経営の最大の柱であるモーダルシフトの推進により、自社の環境負荷低減にとどまらず、荷主のCO2排出削減に貢献していることに加え、静脈物流の実施、省エネタイプ電気機関車の導入による環境負荷を低減する輸送に努めていること、フラット対策の実施、防音型フォークリフトの導入等により、騒音・振動の低減に努めていること、などの点を高く評価し、結果、同社は「環境への配慮に関する取り組みが先進的」という格付を取得しました。

 また、当社は環境格付の取得とともに、「原単位当たりCO2排出量」を5年以内に5%以上削減するとの誓約締結に合意したことから、国からの利子補給金の交付決定に基づき、地球温暖化対策資金に係る貸出金利を1%優遇しました。

 日本政策投資銀行は、本年10月1日に民営化し、株式会社日本政策投資銀行として新たなスタートを切りました。当行は、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客様の取り組みを積極的に支援して参ります。
DBJ News一覧へ戻る